先日、歯医者さんでの待ち時間に読んでいた雑誌に面白い記事がありました。いわゆる「ゆとり教育」が終わり、教育項目が再び増えて(でも、自分たちの時代よりはまだ少ないけれど)いろいろ弊害・問題が予想される。その中でも、「算数」が危ない、みたいな内容でした。で、その中でもちょっと衝撃的だったのは、小学校で分数を習うんですが、どうもその「概念」が最近の子供は持っていないので、理解するのが大変と言うこと。その理由が、身の回りにあるものの多くが小分けされていて、昔のように「羊羹を人数分に均等に切り分ける」とか、「箱の中のキャラメルを分ける」という機会が無くなったということ。そう言われれば、「なるほどなぁ」と納得できます。電卓が普及して、そろばんとか安産での計算能力が低下してきたのと同じですね。ただ、後者の場合は計算のためのツールの登場による「技能低下」の話なので、まぁ訓練すれば回復することも可能だろうけれど、前者の分数の話は考え方というか文化・背景の欠如とも言うべき話なので、人間性というと大げさかもしれないけれど、もっと深刻な話のように感じます。
時代と共に言葉が変化していくのと同じで、そういう考え方とか文化も変わっていくのは仕方ないし必要なことだとは思うけれど、ちょっと寂しい気もしますね。
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