2011年1月20日

JALと一緒なのか?

首相のぶら下がりインタビューでの一コマ。ちょうどJALが大きく黒字化して再生に向けて目処がついてきたニュースも合ったときなので、一年前の危機とそこから復活した事を今の危機的状況になぞらえたんだろうけど、なんか凄く違和感のある話。

ここでJALに例えているのは何なんでしょう。政府? 官僚組織? 日本国そのもの? 何となく推測できるのは、悪くなっていた日本経済(=JAL)の旧経営陣(=自公民政権)が、今の悪化した日本経済を招いたのであり、新経営陣(=民主党政権)がJALの稲森体制と同様に、社員(=政府? 官僚組織? 国民?)の意識改革を進めて日本経済の立て直しをする、という意味のことを言いたいんだろうけど... 確かに、JALが1年で1,000億円以上の赤字から同額以上の黒字化した事には、JAL自身の多くの努力があったと思うけれど、それ以上に負債の棒引き、社員数の削減、非効率な機材の売却、不採算路線からの撤退という、大なたも降っているわけです。日本経済になぞらえ場、議員・公務員の削減や給与引き下げ、赤字施設の閉鎖・売却、赤字事業の停止や廃止、等やらなきゃ行けないのに、結局公務員給与は変わらず議員も減らず、事業仕分けはしたものの、そこから削減された無駄は微々たるものだし、無駄な公共事業は幾つか停止したものの、それ以上に大きな子ども手当、高校無償化、農家の保証、そして負債棒引きどころか赤字国債の増発等、逆にどんどんお金を使う状況になっていることは理解しているんだろうか。

JALのV字回復にあやかりたい気持ちから出た言葉なんだろうけど、余りに現状認識に欠けた発言じゃないだろうか。表に見える、良いところだけつまみ食いして、表からは見えない難しい部分・大変なところには気配りしない・出来ない、今の政権がマニフェストでやって来たことと同じだなとつい苦笑いしてしまう記事ですね。で、そのマニフェストは心眼で作ったという江田氏のコメントなんだけど、それって「絵に描いた餅です」と言っているとですよね? ちゃんとした、確固たる裏付けもないままに、善いことばかり言って結果的にその付けは国民に今回ってきているというのは、それこそ1年前のJALの様子じゃないだろうか。

一つ二つの対策で、今困っている人たちを直ぐに救うことは出来ないと思うけれど、少なくとも今実施している子ども手当とか高校無償化とか農業保証なんて言うのは、旧来の「ばらまき」 と何も変わらない「昔のJAL体質」そのもの。確かに、お金を投入しないといけない部分もあるだろうけど、それってもっと別の所に投資すべきではないかと思うんですよね。例えばJALはB744を退役させたけれど、新規の機材も購入しているわけです。同様に、ある程度国内産業が外に出ていく事を考慮して、もっと国内のベンチャーとか産業の効率化、特に大規模農業とか株式会社のシステムを農業にも導入して効率化するとか、そういう取り組みをもっとやらないといけないんじゃないかと。ただ、そういうことを進めれば、今のJALが強制解雇したように、不利益を受ける世代・地域・組織も有るわけで、その部分をどう手当てして行くかと言うことを、政府はもっと考えないといけないんだけど、どうもそういう危機感とも無縁なようなきがするなあ。

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