2011年1月19日

アジアの前に国内団体へ解放したら?

日経しか取り上げておらず、後はそれを受けて韓国や中国の新聞が取り上げているだけなんですが、日本の宇宙実験施設「きぼう」をアジア各国に無償解放し、2013年には韓国の試験機材を打ち上げて共同利用するという記事。確かに、近隣諸国との友好は重要だし、中国の覇権が強まる中ある程度の囲い込みも必要だと思うけれど、将来の宇宙開発技術や先端技術を国是としている日本なら、まずは国内の大学とか研究機関、あるいは中小企業等に「無償解放」するのが先なんじゃない? 日本の税金で打ち上げている、「きぼう」なんだから。

もともとは、無重力環境を利用した新しい技術開発のために「きぼう」は期待されていたけれど、今ではそういう環境を地球上でも作る事が出来るようになったりして、当初より重要性が薄れてしまったので、予定していたほど実験計画が埋まらないと言うことがあるそうな。だから、空いたスペースを近隣諸国に、と言うことらしいけれど、それだったらある程度安くても資金回収をするべきでは?さらに言えば、そういう実験をやりたくても出来ない、国内の有望中小企業や大学・研究組織に解放すれば良いじゃん。小型ロケットを打ち上げたけれど、ああ言ったことに利用すればどうかと思うんだけど。そりゃ実験内容としては簡単なもの、基本的なものしか出来ないかもしれないけれど、そういう環境を利用できたというモチベーションは、特に大学とか中小企業とかでは大きな資産になると思うんですけどね。

「きぼう」にしても、日本はISSの使用料金として、半分以上をUSに解放しているわけで、そこには「ビジネスルール」がちゃんと存在しています。それなら、まずはビジネスとしてコスト回収をするべきだし、無償というのであればまずは日本国にとって何が優先するのか、それを考えるべきだと思うな。

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