FreeBitが発表した、SDメモリーカードにCPU、Wi-Fi、そしてサーバーソフトも組み込んだ、インテリジェントデバイスとでも言うべきもの。Wi-Fi内蔵のSDメモリーカードが数年前に登場したときには、その発想にも驚いたけれど、よくあんなサイズにWi-Fiを入れられるものだと、そっちのほうにビックリしました。で、今回はCPUが入っていて、しかもサーバーとして機能するわけで、まぁ本当に技術の進歩は止まりませんね。
ただ、限定されたデバイスの後付け機能だから仕方ないけれど、例えばカメラに入れてデータの転送は出来るけれど、カメラ本体の操作は出来ないんですよねぇ... 例えば2台カメラを持っていて、離れた別アングルで一つの被写体を撮影したいときに、一台にワイヤレスレリースを付けて使ったりしますが、そういうこともこのカードで出来るとちょっと嬉しいんだけど。あるいは、マジックパケットを送ると、相手デバイスがレジュームする、なんて程度のことが出来るだけでも嬉しいんですけどね。例えばフォトフレームにこのデバイスを入れておくと、朝は目覚まし時計代わりになってくれるとか、あるいはメールを受信すると自動的に起動して音と映像で知らせてくれるとか。
さらに言えば、IPv6で飛躍的にIPアドレスは増加して、これまでのように世界中のサーバーにIPアドレスをフルだけでなく、個々のクライアントやさらにはこのように家電単位にまでIPアドレスが振られるようになり、こういったP2Pのデータ通信が可能になるわけですが、でもそこでやる(出来る?)なら、データ単位でIPアドレスを振ったらどうだろうと思うんですよね。勿論、IPv6でも足りなくて、IPv10とかIPv100とか(Ethernetの速度みたいだ-笑)なんていう世界になるので、とても今のネットワークリソースでは足りないかもしれないけれど、でも自分たちが扱いたい最小単位って、デバイス単位ではなくて、その中に含まれるファイル(あるいは、一つの物理的ファイルをさらに分解した、それ単体で意味を持つ「データ」とでも言うべき構成要素)単位で区別出来る必要があるんじゃないだろうか。
まあ、それって言ってみればスタートレックの世界の話を現在に作ろうと言うことなのかもしれないけれど、でもそういう目標に向かって技術は加速していくわけですからね。でも、「クラウド」という世界にこれから進んでいくと、こういったインテリジェントデバイスを使うことで、独立したデバイスをどんどんネット接続させて、ネットの一部=仮想的なクラウド環境、を作ると共に、データのいる場所がどんどん曖昧になるというか、文字通り仮想的な「場所」でしか判断できなくなるわけで、そうなると同じファイルデータのバックアップをいろんなメディアや場所に作って、どれが「正」で、どれが「副」なのか分からなくなるようになるだろうから、オリジナルデータは固有のIPアドレスをIDとしても保持して、そこからの複製はPrefixを持つような、そんな事が必要になるかも。なんか、DNAとか遺伝子みたいな話になっていくような気がするけれど(笑)。言ってみれば「インテリジェントデータ」みたいなものが、次は必要になるんだろうなぁ。なかなか先の話だけど。新年の頭の体操には、いいかも。
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