2011年1月6日

売り手のネットリテラシー

ここ数日、急にTVや新聞などのメディアでの扱いが大きくなってきた、GROUPONの「お節料理事件」。ニュースを機器ながらふと気になったのは、当初100セットを予定し、その後500セットに増加した商品の、どの程度が酷い内容だったのか。500セットのうち、まぁ事前のサンプル相当の品物もあったのか、ということ。苦情が100件近くまで出ているという記事もありますが、となると残りの400セット、あるいは少なくとも半分くらいはそれなりに納得のいく商品だったんでしょうか。

いゃ、別に問題のお節セットの数が少なかったから良いとか悪いとか言うつもりはなくて、最初からこの程度の物を出す予定でいたのか、それとも数を増やして対応出来なくなって最後は「えい、や」で出したのか、それによってもこの問題の深刻さが違ってくる気がします。前者の場合は、もう最初から騙すつもりのビジネスだからこれは論外。後者の場合も、事前に無理と分かれば、もうちょっと対応する方法も探すべきだと思うけれど、まぁそれなりのペナルティを受ければまだ許せるかなと言う気も。

で、今回の事件で一番問題なのは、「結局、グループ購入で安くなると言われているけれど、元々の定価って本当にそうなの」という素朴な疑問が浮き彫りになった事じゃないでしょうか。この事件以後、例えば「50%オフで10,000円の商品が5,000円で」という物が、実は通常5500円で販売されていたりとか、割引の根拠は何?という事だと思います。実は、某ホテルチェーンで、時々「通常宿泊価格の半額キャンペーン」 というのが有るけれど、何故かこのキャンペーン期間中は「通常料金が値上がりする」という現象が(笑)。あれも、言ってみれば今回の事件と同じだよなと、ふと思ったりして。

この手のフラッシュマーケティングは、短期間に大量に商材を売り出す事で集客力と販売力を最大化するわけですけど、売る方のお店にしてみれば、単に安売りで終わる可能性もありますよね。特に、今回話題になっているGROUPONの手数料(仲介料)が、実は売値の50%から20%位とかなり高いことも分かって、結局お店としてみれば、50%引きどころろか60%から80%近い割引率になります。それなら、今ではいろいろいなネットワーク系のツールが揃っていますから、時前で同程度の割引をした方がお店にはメリットがあります。さらに、時前ですることで、本当にお店が集客したい時期・客層に訴求できるメリットもありますよね。それこそ、女性客向けとか、平日の13:30から14:30までとか。ちょっと乱暴な言い方かもしれないけれど、Twitterのアカウント一つ作れば、直ぐに出来る話。先の記事では、受け手側(購入者側)のネットリテラシーについて考えたけれど、よくよく考えると根本はお店側のネットリテラシーの話に帰着するんじゃないだろうか。そんな印象を持ちましたね。で、そこにまた次のビジネスチャンスがあるような気がする。

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