2010年12月9日

Chrome OS搭載PC

「Chrome OS」搭載PCを2011年度上半期に発表することを発表したGoogle。メーカーは今のところAcerとSamsungみたいですが、Verizonの3G回線を内蔵するようなので、当分はUS限定なんだろうな。Verizonの場合、100GB/月まで無料ということは、一日3GBのデータ使用ですか。ちょっと微妙だなぁ...

先日のハワイ旅行の時に、国内やUSのあちこちから自宅の母艦にリモートデスクトップでアクセスして「疑似クラウド」みたいなことをやりましたが、やはりいかに速い回線に巡り会えるか、あるいは細い回線を上手く使って行くかというのが、少なくとも今のクラウドの問題点だなと実感。そんな中で、ちょっと感心したのがPicasa。リモートデスクトップで母艦の写真データを見るためにPicasaを起動したところ、「利モードデスクトップ経由で実行されているみたいだから、回線に優しいモードで動作するよ」なんていうメッセージを表示して、かなり減色・減解像度のモードで立ち上がってきたのには感心。

もう一つ感じたのが、クラウドの場合どうしても手元のクライアントデバイス(例えばChrome PC)とサーバー(クラウド)との回線スピードに注目が行きがちですが、その両者が直結しているわけではないので、どうしても途中に入る回線スピードに律せられてしまうこと。例えば、同じUSからでも、LAXからアクセスした時にはまずまずのスピードだったのが、地域的にインターネット接続が弱いハワイからだと体感的にもパフォーマンスが悪いことを感じました。まぁ、今回の場合は自宅の母艦にアクセスしたから、途中のネットワーク環境に左右されやすいと言うこともあると思うけれど、日本とUSの接続部分は同様なはずだから、US国内側の回線事情に左右される要素も大きいと思います。

最近仕事でも「クラウド、クラウド」と言われるので、まぁちょっといろいろ試したり使ってみたりしてるんですが、よくよく考えたら、普通のWebアクセスだって言ってみれば「クラウド」なんですよね。かなり極論かもしれないけれど、PCが搭乗した当初は完全にスタンドアローンで、その後ホストコンピューターとしての端末機能が、実はネットワーク機能の最初。だから、当時のPCは今のネットブック見たいな非力な軽い機能から、超弩級のホスト環境のリソースを使うことでコンピューティングを利用していたわけで、それが形を変えたと思えば何となく理解出来る気がする。

実は今回リモートデスクトップで、とろとろと更新される画面を見ていて思ったのが、昔(20年以上前)に、某PCを自宅に持って帰って(デスクトップです)、自宅から2400bpsのモデム経由で会社のホストに繋いだこと。あの頃の画面はCGIでしたらか、画面(確か80×25文字だったかな)分のキャラクターコードが送られると、それに対応した文字が表示されるわけで、画面スクロール何か大変だったけど(笑)、ああいう時代を知っている世代としては、なんか昔も今もリモートでアクセスする時の話はそんなに違わないなというのが正直な感想です。だから、Chrome OSだからGoogleのサービスとの親和性は高くなるんだろうけど、それだけで全て日々の仕事が完了するわけではないので、それ以外のサービスとの融合なり協業なりがどの程度実現されるのか、ネットワーク回線の問題と共にもう一つのクラウドコンピューティングの課題じゃないだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿