2010年12月26日

アイデア車内販売

先週はオフィスの引っ越しで何度か新幹線で往復しましたが、その中でちょっとアイデアものの光景が。新幹線に限らず、特急電車の中などでは車内販売のカートが巡回しています。時々コーヒーを買ったりしますが、無くても困らないけれど、あった方が便利だし、やはり目の前をいろいろな飲み物やスナックを搭載したカートが通り過ぎていけば、ちょっと購買意欲もそそられます。ただ、ちょっと困るのは、最近ではiPod等で耳が塞がれているので、前からカートが来れば良いけれど、後ろからカートが来る場合には通り過ぎてから気がつくことが多くあります。

東北本線だったか、JR東日本のとある路線の車内販売の女性スタッフで、ダントツの売り上げを誇る人は、カートを押して車内巡回するのではなく、車両の後ろから進行方向に進む場合には、後ろ向きにカートを引きながら販売するそうですね。つまり、後ろ向きに歩きながら、座っているお客様と顔が合うようにして巡回するわけです。これを聞いたときには、思わず膝を叩きましたね。これなら、買う方もきっかけが増えるし、声もかけやすい。一つ心配なのは、後ろ向きに歩くので、後ろに人が立ったりするとちょっと困るかなと思うけれど、この辺りは経験値で何とかなるでしょうね。

で、先週の新幹線でも「膝ポン」のアイデアに遭遇しました。浜松への帰り道、平日の夕方のひかり号で車内は結構空席がありました。最初は、前方からカートを押してきた女性販売員さんが私の座っている当たりでカートを止めると、自分自身がくるりと身体を回したんですね。この時私はちょうど車両の真ん中当たりに座っていたんですが、何か後ろから声でもかけられたんだろうかとこの時は思いました。で、しばらくして、同じ女性スタッフが後ろから戻ってきたとき、やはり私の席の当たりで一度カートを止めて、くるりと自分の身体を再び一周回転させます。今度も「あれ?」と思ったけれど、たまたま浜松に到着少し前にもう一度この人が通りかかり、やはりカートを止めてぐるりと一周します。

ここで始めて閃いたんですが、要するに車両の中央当たりで一度泊まって、通り過ぎた席で手を上げている人がいないかと確認してるんじゃないだろうかということ。車両を出るときには、一度振り返ってお辞儀をしていくので、真ん中当たりと最後に出るときに後ろを確認すれば、確かにそのまま次の車両に移動するよりも販売機会は増えるだろうし。これはこれで大いにありだなと感心しました。この時は、結構空席がある車両だったので真ん中当たりでしたが、もっと席が埋まっていれば、例えば1/3位のところで止まるとか、1/4位のところで止まるとか、臨機応変に対応してるんじゃないだろうか。本当にちょっとした事だけど、こういう創意工夫の光景にであうと、凄くすがすがしい感じになりますし、自分自身にも刺激を受けます。単に寝ているだけじゃ駄目ですね(笑)。

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