2010年12月5日

発信力不足

菅総理曰く、色々頑張っているけれど「発信力不足」で理解されていないことがある、とのこと。うーん、それって結果的に「何もやっていない」と同じ事だと思うだけど。何もしていないのに「やったやった」というのは、勿論論外だけど、何かしたのなら、それをちゃんと表すことも、その仕事の一つだと思うんですよね。少なくとも、PM的立場で言えば、定例ミーティングでちゃんと報告していないのに、「いゃぁ、そのタスクはちゃんと進めてるんですけど、発信力不足でしたねぇ」とでも言おうものなら、もうお客様から水かけられますよね。「言わなければ、やってないことと同じ」というのが、少なくとも某かのリーダーとして活動する場合の常識だと思います。

で、新聞記事などでは、発信不足で理解されていない実績としてベトナムの原子力発電所を上げているけれど、それって優先順位が違わないだろうか。少なくとも現政権は「マニフェスト」を錦の御旗にして政権を取ったわけだから、そのマニフェストの実行実現が大命題のはず。それに対してどうしたどうなったと言うことをまず言うのが最初で、その後でそれ以外にもこういうことを実行した達成したと言うのが順序じゃないだろうか。

さらに言えば、発信するのも仕事のうちなんだから、それが出来てないと認めることは自分の仕事が出来ていないことを自ら認めたことにもなるだろうし。自分の仕事の中では"Visibility"という言い方をするけれど、スタンドプレーになっては困るけれど、目標に対して達成したことをちゃんと表明して見せていくのも、進捗管理と言うだけでなく、その人の人材育成も含めて重要な事。だから、今の政権は自らの政治に対して進捗管理が出来ていないことを認めてしまった、とも言えるんだろうなぁ。あっ、もうすでに「思いつき内閣」と認められているんだっけ(笑)。

まぁ、私の経験から言えば「やることはちゃんとやってるんですけど、周りが認めてくれなくて」というような言い訳を言うようになると、その担当者の仕事を洗い直した方がよいと言うのは、結構当たることが多い経験則の一つです。 大概、その部分の進捗が破綻しつつあるか、とんでもない失敗が隠れているもんですね。

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