2010年10月20日

radiko新会社

インターネットへ、既存のラジオ放送を同時配信する"radiko"が、いよいよ本格的に始動する様子。個人的には、物理的な距離を超えて、首都圏や他地域の放送を聞いてみたいけれど、となると地元の地方局はますます圧迫されそう。ただ、今ラジオ機器なんて、車のカーラジオ以外で持っている人ってかなり少ないんじゃないだろうか。ラジカセ(とは言わないか、もう)的なポータブルプレーヤーもまだ売っているけれど、それで視聴する場合って殆どの場合FM放送だろうし。radikoだと、AM放送もステレオ化して配信出来るんだったかな。となると、逆にユーザー層の拡大になる気もするし。

例えば地方在住者だと、幾らかの有料会員となれば地域外でも視聴できるようにしてくれないだろうか。で、その料金の幾らかは地元のラジオ局に配分する、あるいは地元局も参加できるような設備投資に回す、とか。オンデマンドで無くても良いから、ネットワークへの負荷もそれ程大きくないだろうし。それに、ネットワーク経由で視聴してくれていると言うことは、ネット連動サービスなんかも直ぐに出来るわけですしね。同時放送だから、ネット依存型の内容に特化するわけにはいかないけれど、これまで以上に誘導できる可能性も生まれるだろうし。

一方で、これってラジオ局に対しての試練にもなると思います。単に競争が始まると言うだけでなく、これまで車の移動時とかほかに手段がないから聞いていたラジオ放送も、いろいろな世代が選択する時代になるから。最近思うのは、ラジオ放送を聞いていても、パーソナリティの面白さが少なくなったなと思うんですよね。単に面白いことを言うとか、声が良いとか、そういうこと以外にも、こう、聞いていて魅力を感じるというか、逆に邪魔にならない程度の控えめな話し方というか。単に視聴者拡大だけでなく、ラジオ放送(音声放送)にとっても、一つステップアップが必要なチャレンジだと私は思います。

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