2010年9月24日

恫喝の国 (3)

尖閣諸島での事件を背景に、中国はますます振り上げた手を高く大きく降り出しているよう。多分、船長と交換するつもりなのか、日本の会社社員と通訳四人を「軍事基地を違法に撮影」したということで拘束したそうな。そんなこと、現地ガイドが付いているのに分からないわけがないでしょう。しかも、日本が遺棄したという毒ガス処理工場建設の下見で来ていたフジタの社員だそうですけど、これも「毒ガス」ということで、国内の反日感情を意識してという気がします。

さらにレアアースの実質的禁輸措置を講じていると言うことで、政府はしていない、でも実際には日本向けレアアース輸出は20日から止まっているらしい。まともに禁輸した場合、WTO違反になるため、表向きは「輸出業者の都合」ということらしいけれど、まぁ手を変え品を変え色々やってきますね。中国としては、いろいろな意味で目の上のたんこぶである日本をちょっと揺さぶれば直ぐに言うことを聞くだろうと言うことなんだろうけど、いくら寛容な(笑)日本人とはいえ、我慢できることと出来ないことがあることをそろそろ理解しないと。大体、時間が経てば立つほど不利になるのは中国なのにね。世界から見れば、中国はやはりこういうことをやる国だと言うことを世界中に見せているわけで、国としての信頼感(なるものがあったかどうか分からないけれど)をどんどん喪失している。さらに、過激なことをやればやるほど国内世論は高まるだけだろうし、かといって沈黙すればそれに対しても反発が高まるだけだし。

「チャイナリスク」と言うことが言われて久しいけれど、今回の事件はますます中国離れを加速するんじゃないだろうか。正直、昔ほど製造工場としての中国のメリットは無くなりつつあるし、その製造にしてもOEM/ODMを使えば直接日本企業が中国に出向く必要もなくなってきているし。日本から進出していった企業、特に中小企業にとっては大きな痛手になるかもしれないけれど、そろそろ見直す時期なんじゃないかという気がします。勿論、ビジネスモデルとして「ハイリスク、ハイリターン」という考え方もあるし、とあるコラムに書かれていた「中国とはそういう場所である事を理解して、リスクマネージメントする」というのも1つの考え方だと思うけれど、コントロール可能な範囲を超えつつあるように思います。今は「反日」という方向に国内の目が向いているけれど、これが何かのタイミングで政府に向くようになるながする...

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