2010年7月6日

RecommendationとCustomize

ITmediaのコラムから、「Chikirinの社会派で行こう-カスタマイズの罠」。私も作者のChikirinさんと同じ意見で、カスタマイズは極力しないで、出来るだけデフォルト設定で使う人間。例えばATOKを使っていますが、カスタマイズはデフォルトの「ローマ字変換」を「かな変換」にすることくらいで、後は言語バーを出来るだけ小さくすることくらいだろうか。Amazonも、最初はおもしろ半分でRecommendationをオンにしていたけれど、余りにうざったいので直ぐにオフにしてしまいました。

そう、Customizeといいつつも、最近のWebサービスは使用履歴などからユーザーの方向性を推測して候補を提供するRecommendation機能なんですよね。確かに、ピタリとはまると便利なんだろうけど、そのサイトだけのアクセス履歴だけで推測できる事なんてたかが知れているというか、全く信頼性が無い場合もあるわけで、それを下に「あなたにぴったりの商品があります」と言われても... 以前冗談半分で友人と酒のさなかにしたことがあるけれど、Windowsが全てのキー入力とWebアクセスをモニターして、それを下に「あなたにぴったりのサイトはxxxです」とか「あなたが欲しい商品はxxxにあります」というようなことをやり出したら、それって結構当たるかもね。まぁ、自分の場合インターネットのI/FはWindows (PC)な訳ですから、少なくともネットアクセスの傾向はもしWindowsがモニターしていたら、結構性格かも。

それでも、ネット以外で費やす時間も一日の半数以上あるわけで、例えばちらっとテレビで見た事柄を、その後でGoogleで検索したりすれば自分の履歴として推奨データとして蓄積されるかも知れないけれど、そんなことはせずにたまたま書店で関連する書籍を購入して別の情報を得ていた、ということはPCの履歴には残らないので、そう言う場合にはすでに購入済みの書籍が推奨されたりするかも。実際、Amazonで時々書籍を購入すると、すでに購入済みの書籍を薦められることが結構ありますよね。例えば、一巻から現在五巻まで出版されている、何かの小説があったとして、Amazonで一巻から三巻まで購入した履歴が有り、今度は新しい六巻目を購入しようとした時、ここで「四巻、五巻、も一緒にどうですか?」と言ってくるのがこれまでなんだろうけど、多分1~3まで買って4-5を買わないと意味が無い6を今回購入するなら、たぶん4-5は別の場所で購入済みと先読みするか。このあたりは、なかなか難しいところですよね。例えばSuicaとかクレジットカードの購入履歴なんかとクロスチェック出来れば、かなり確度の高い推奨機能になるんだろうけど。

一方で文字通りのCustomize、例えば画面I/Fの変更が可能な場合も、バージョンアップでそれまで提供されてきた機能が無くなったり変更された場合には、例え別の変更が可能であってもそれまでのユーザーにとっては無意味。 特に最近のアプリや携帯デバイスは、どんどん機能が増えていて設定項目だけでも雨後の竹の子のように生まれて来るので、もうおじさん世代荷は手に負えないくらい。だったら、もうデフォルトのままで使うほうが間違いがないというへんな落とし所が一番便利(=なじみ深い)という話にもなってしまいます。さらに言うと、一度Customizeしても、次のバージョンやデバイスに引き継がれないと意味ないし。ユーザーとしてのジレンマであるとともに、ソフトに関わる端くれとしては永遠の課題のような気もします。

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