ComputerWorldの記事から、2012年までにiPadのシェアがネットブックを抜くと言う話。個人的に思うネットブックの果たした使命は二つあると思うんですよね。一つは、スペックはともかく「パソコン」という製品の価格を一気に下げたこと。これは、メーカーにとっては厳しい状況だけど、ユーザーにとっては、例えば携帯電話や音楽プレーヤーと同じ土俵に「パソコン」という選択肢を生まれさせたとも言えると思うんですよね。で、もう一つは、やはり「パソコンはパソコンでありネットブックはパソコンとは違うもの」という理解を植え付けたと言うこと。例えば、パソコンと同じようなことが出来るスマートフォンですが、これを「パソコン」と思う人は殆どいないのでは。つまり、パソコンなるものはすでにこういうものという地位がある程度確立しているけれど、実はそれを単に安く小さくしただけでは駄目なんだ、ということを証明してくれたことは大きかったのでは。そこから、ネットブックが狙ったような市場には、今ならiPadのような機能を選択した携帯性と即応性に優れた「別のデバイス」が必要なんだということが分かったこと。
AppleがASUSのネットブックを見てiPadを作り始めたのか、それ以前から作っていたのか、それは分からないけれど、タイミング的にネットブックであのサイズ・価格帯のブームが生まれて、しかし機能的に不満が色々生まれたところで、その中の美味しいところだけを拾い出したようなiPadを投入したのは、やはりジョブス氏はビジネスの天才的な閃きがあるのかも。個人的にはiPadにも不満はありますよ。まずは重いこと。そして大きいこと。解像度はそのままで、今のサイズの3/4位なら良いんだけど。半分くらいでもいいなぁ。そんな「新ネットブック(ネットパッド?)」が、そろそろ登場して欲しいと思いますね。
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