2010年7月8日

手作りだった時代

ITmediaのから、PCをゼロから作る、という話

一月くらい前ですか、片付け目的で会社の地下にある倉庫(という名前の、がらくた置き場-笑)をでゴソゴソしていたら、奥の方に大きなタンス位のパーツ箱があって、その中に未使用のTTL類が種類別に満杯状態で残っていました。その瞬間、記憶が25年遡って会社に入ったばかりの頃のことを思い出したんですが、あの頃のエレキ屋さん(回路屋さん)は、回路図を起こすと、その回路図に沿ってTTLをユニバーサル基盤に並べて、イエローワイヤーで接続して、バラックボード(って言うと怒られたけど)で回路を検証して、それでOKならLSI屋さん(NECとか日立とか)にパッケージ作成の発注をしたわけですが... 実際にLSI化するとタイミングが違うとか、ノイズが乗るとか、TTLでは出ない問題が出たり、バラックボードでたたき出せなかった問題がでたり、その度にLSIを起こし直したりして。まぁ、そんなことも許されるくらいの予算と時間があったよい時代でした。

私はSW屋関係だったので、そう言うバラックボードが出来る前に、ホストコンピューター上の回路シミュレーター上でソフトのデバッグしたりして、コード開発をして、バラックボードが出来れば出来たで、エレキ屋さんのデバッグの合間で、SW屋同士でも取り合いしながらコードを流してと、大変でした。で、それで開発したコードが、それこそブートコードからファンクションコード等全部含めても、16Kbytesとか32Kbytesとかの時代だったわけだし。当然使用言語もアセンブラーで、1byteの節約所か、Low/High Nibbleとか、Bit Shiftとかで、1bitの余りなく使うような時代でしたし。まぁ「OS」とは言わないけれど、Monitor Programから作っていた時代でしたね。パソコン黎明期に関われた幸せみたいなもんでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿