2010年7月18日

カフェブックショップ

地元紙に掲載された記事から、大型書店と店舗内カフェの話。20年以上前に、初めての海外出張でUSに行き、その時に初めて体験して色々驚いたんですが、その一つが大型書店(例えばBARNES & NOBLEとか)の店内あちこちに椅子やソファーがあって、そこに座って本が読めるだけではなく、この記事のようにちょっとしたコーヒーカウンターや座れるテーブルが並んでいる場所もあり、そこで飲み物だけじゃなくてドーナツとか軽食まで販売していたこと。最初は、偶々そう言う営業形態をしているだけなんだろうと思っていたので、本を買ってから、あるいは買う前に利用するんだろうなと思っていたら、結構何冊も本を抱えてここに入り、コーヒーを飲みながら読んでいる人が居て驚きました。さらに驚くのは、朝早い時間だと、本屋さんの部分はまだ営業していないのに、このコーヒーショップの所は早朝からコーヒーとかベーグルを売っていたりすること。どっちが本業だ? と思ってしまった。

八重洲のブックセンターなんかにも、入り口横の中二階の所に喫茶コーナーがあったり、7Fだったか6Fだったか、昔はソファーの置かれたゆったりした空間があったんですが、確か「購入前の書籍持ち込み禁止」だったと思うんですよね。でも、出来た当初は結構画期的で「あぁアメリカの書店みたい」と思った記憶があります。

駅ビルが改築されて、谷島屋書店が最上階に入って暫くして、ちょっと見学がてら出掛けたときに、この記事にあるように奥まったところにエクセルシオールが入っていて驚きました。正直、どうだろう、こういうスタイルが日本で、さらにはこんな田舎の浜松で根付くだろうかと人ごとながら心配したけれど、好調みたいですね。出来れば、スタバの方が良かったけれど(をぃをぃ)。自分は、本を選ぶときはとっかえひっかえ比較しながら選択する方なので、こうやって腰を据えて読み比べることはしないけれど、買って直ぐにちょっと読んでみたいとか言うことは結構あるので、今後もこういうスタイルの書店が増えるのは嬉しいところ。もっとも、この谷島屋でも学生が図書館の学習室代わりに使うことがあるのか、長時間席を占有しないようにという注意書きを目にしましたけど、そのあたりのモラルがどれだけ定着するかも重要ですよね。

Amazonのようなオンライン書店に押され気味のリアル書店ですけど、こういう差別化を上手く利用すれば結構集客力も維持出来るんじゃないだろうか。ただ、そうなると街角の小さな個人書店はますます圧迫されるけれど、そういう所は専門分野に特化するしかないだろうなぁ。で、大型書店の中に店舗内店舗のような形でミニコーナー出店をするようにして、協業するとか。自分なんかは、大型書店に期待することの最大の理由が、一般の書店では余り扱わない理系書籍が揃っているからで、その点では自宅近くにあるイオンモール内の未来屋書店には不満があるので、最近ではこの谷島屋に月に一回位は通っています。そう言う選択と集中が必要だし、底さえ上手くできれば、まだまだリアル世界のビジネスにもチャンスはあるように思います。

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