2010年4月22日

Googleの検閲レポート

Googleが公開した、各国別検閲リクエストの状況。日本は44件のデータ公開要求があって、削除要求は10件以下、削除同意は50%となってますね。世界的に見れば、大らかというか自由度が高いと言えるけれど、逆に感心が低いとも言えないだろうか。これからの日本の戦略的輸出品目(笑)である、アニメやマンガというソフト商品にとって、Googleのようなツールは有効ですしね。とは言っても、違法コピーとか諸刃の剣の部分も多々のも事実。

かなり乱暴な意見かも知れないけれど、人間の欲求の中で一番強いものの一つは「知識欲」じゃないかと思うんですよね。欲求というか、人が人たる所以、存在意義、とまで言っても良いんじゃないかと。賛否はあるだろうけど、それが人間を成長させてきたし、今の生活がある理由だろうと。世界中でいろいろな種類の言葉や文字が使われているのは、地政学的な理由もあるだろうけど、実はよそ者から自分たちが持っている情報を隠すために異なる表記や文字を使うようになった、と言う説を昔聞いて「なるほど」と思ったこともあるけれど、Googleのような世界横断的な情報共有ツールみたいなものが登場すると、そういうこと自体が無意味になりつつあります。

そういう世界になると、さらに上を行く情報隠匿を考えることも一つの方法だけど、逆に様々な情報発信をすることで、そういう場の中心的地位を得る、と言うことも可能でしょうね。物理的な場所、地理的な位置と言うより、情報の集積地・密集地みたいな感じでJPドメインが存在感を増していくような。金融におけるロンドンとか香港みたいな感じで、情報発信における"Japan"みたいな。そのためには、日本語が一つの障害になるんだけど、今でも機械翻訳とかで不自由ながらも色々工夫してコミュニケーションが生まれているわけだから、何れはスタートレックの世界が誕生するかも(マテ)。

肝心の中国のデータが公開されていないのが難ですが、全体的に自分が予想したよりは少ないなと言うのが、この記事を読んでの感想でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿