最近保険会社のTV-CMが気になっています。一つは日本生命。最初に上村選手のCMを見たので、バンクーバーオリンピックの応援CMかと思ったら違うんですね。企業CMなんだ。BGMのゆずの曲(「虹」)も、盛り上がる良い曲なんだけど、ドキュメンタリー風の画面構成も、リアル感があってぐっと来ますよね。サイトには登録されていないけれど、フィギュアスケートの浅田真央編があって、今流れているのが巨人の松本選手のバージョン。最近の、育成選手からレギュラーを育てていく巨人の育成方法については、個人的に凄く好感を持っていて、こういうシステムはプロ野球だけでなくて全てのスポーツシステムに必要だと思うんですよね。勿論、そういうシステムだけ用意しても駄目で、それに応える気持ちのある選手がどんどん集まらないといけないんだけど、日本で一番のメジャースポーツである野球に関しては、そういう下地も十分にあるから、いろいろな球団でこういう選手が現れ始めています。なんて言うか、彼ら自身の活躍が一つのドラマな訳で、そういう部分を30秒、60秒のストーリーにするというより、何処を切り取ってもドラマを感じるのが凄いなと感心してしまいます。
で、もう一つ気になっているのが、第一生命のTV-CM。一番好きなシーンは、課長に昇進したパパはどれだけ凄いのと尋ねる息子に、「新幹線の運転手さんくらい」という所。凄く説得力ある一言だよなぁ。勿論、「バスの運転手さん」でも「飛行機のパイロット」でも良いんだけど、何かお母さんのこの一言に幸せな家族感が凝縮されている感じがします。「過去のCM」に入っている「親子編」も最初見たときに結構印象強かったCMで、第一生命さんはこういう情緒的なCMが好きなんでしょうかね。それぞれの会社で、ちょっと傾向が違っていて、それがそのまま社風とか会社の方向性みたいなものに近いとすると面白そう。
日本のTV-CMのクオリティは高くて、個人的にも面白いCMが沢山あると思うけれど、これまでは化粧品会社とか家電とかのCMが人もお金も時間もかけていて面白かったんですが、この二つの保険会社のCMはそれらのCMとはちょっと違った、こう自然な人生の一瞬を切り出して見せられて「あぁ」と再認識させるような、ちょっとほっと安心する気分が湧いてくるCMだと思います。保険という商品にはあまり直結しないんじゃないかと思うけれど、そのちょっとした安心感が逆に何かあったときのためにという備えの気持ちをちょっと生むのかも。
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