毎週日曜日の夕方18:30からTBS系列で放送されている「夢の扉」という番組は、科学技術の話もよく登場するので、出来るだけ見るようにしている番組の一つですが、昨日は温泉を利用した山村地域でのトラフグ養殖の話。塩分を含む温泉を使うことで、海水魚であるトラフグ養殖に成功し、それを元に町おこしをしようと言う内容でしたが、面白いと思ったのが塩分が海水よりは少ないのでトラフグの成長が早くなると言うこと。魚が体内で行う脱塩処理の負担が減るので、その分成長に回せると言う理屈らしいんだけど、面白い。
ただ温泉なら何でも良いというわけではないようで、良く温泉の効能として言われる重金属分が多いとやはり使えないと言うこと。当然、塩分もそこそこは言っていないと海水魚には使えないわけで、何処の温泉地でも出来る技術というわけではないけれど、上手く使えば大規模な洋食産業にも繋がるかも。同じような発想で、ここにも書かれているように最近では野菜工場の話も良く聞きますが、こういう技術で自然を相手に仕事をすることって良いのか悪いのか。例えばアメリカのように恵まれた膨大な土地があれば、大規模開発をして大量生産も可能だけれど、日本のような限られた土地しか無い場合には仕方ないかなという気持ちも。でも、正直なところLEDとか特殊なランプの下で栽培された野菜が、体に影響しないのか不安もありますけどね。それなら、太陽光を利用した栽培で何とかしてという気持ちも。
食べ物ではないんですが、暫く前の新聞記事で、廃プラスチックに乾燥させた生ゴミを付着させるような事をした燃料の話があって、これは石炭と同等くらいの火力がでるそう。コンビニ等からでる、廃棄弁当なんかも、今は生ゴミとプラスチックゴミに分離して処理しているけれど、これを一緒に混ぜて燃料に出来るようなイメージらしい。そういう残飯だけでなく、廃棄されるような農作物を使っても良いらしく、それらと今は無意味に捨てられているようなプラスチックゴミを合わせれば、いきなり石炭の「都市鉱山」が出来るのかも。もしこれが上手くく回ると、発電設備の石油をこの燃料に替えるとか、石炭使用をこれに替えることでかなり全体のエネルギー効率が改善されるんじゃないでしょうか。そういう発電設備を、最初に書いたような工業農業(という言い方が正しいか分からないけれど)で使うことで、一つの閉じたサイクルが生まれそうな気がするんですが。工場で作った野菜がコンビニのお弁当になり、そのゴミが処理されて発電に回り、それを遣って工場で野菜を作る、なんていうサイクルが出来たら少子化が来ようと、経済が停滞しようと、日本人の生活効率がそれ以上に改善されて豊かで優しい生活になりそうな気がする。まだ漠然としたアイデアですけどね。
0 件のコメント:
コメントを投稿