2010年2月26日

Toyota at Larry Ling Live

昨日の公聴会の後、CNNの"Larry King Live"にトヨタの豊田章男社長が出演して、例の厳しいインタビューを受けていましたが、結構良い印象を与えたんじゃないでしょうか。前半は公聴会と同様に、原因に付いての質問とか自らの責任とかの話で、途中豊田社長の説明が長くて、ちょっとLarry King氏がイラッとしたような雰囲気の時もありました。通訳を介しての英語と日本語の会話だったので、多分中断しなかったんでしょうね。あれが、米国人どうし、あるいは英語での直接の会話なら、その場で遮られて直ぐに別の突っ込みがあったように思います。

全米でも有名な番組だし、注目も集まっているときだし、かなりの人が視聴したんじゃないかと思うけれど、前半を見ている限りでは五分五分というか、可もなく不可もなくという感じでしたが、途中から、私なりに起死回生の逆転ホームランになったと思った場面が二つ。一つは、Larry King氏が、実際に事故は発生しているわけで、その原因は何だと思うと聞いたとき。豊田氏は「大きく四つの理由があると思う」と説明しだして、一つは新しい制御システムなので慣れない部分もあるようなことをメインに説明して、後は天候とか路面の状態とかといった説明をしたんですね。で、Larry氏が「ドライバーの責任は言わないんですか?」と質問すると、通訳からその質問を聞くと直ぐに一言"No."と言ったこと。推測でしかないけれど、ドライバーのミス(ブレーキとアクセルの踏み間違いとか)は、そりゃあったと思いますよ。で、そういうことも含めて原因として想定されるのは確かなんだろうけど、それは問わない、ドライバーに責任を負わせないという明確な態度は、かなりポイント高かったんじゃないでしょうか。"No."という答えを聞いて、一瞬Larry King氏の顔がパッと明るくなった気がしました。

もう一つは、インタビューの最後に「社長はどんな車を運転するのか」と聞いたとき。多分、自分ではトヨタのどの車種に乗っているのかという意味で聞いたと思うんですが、今度は豊田社長の表情がパッと明るくなり、「自分は車が好きだから何でも運転する。年間200車種くらい乗る」と、子供のように嬉しそうな表情で応えていましたが、あぁこの人、本当に車が好きなんだなぁと言う雰囲気でしたね。創業者の孫と言うことで、どうしてもそっちの方向に意識が行ってしまって、人となりというかそういう部分がよく分からなかったんですが、あの最後の嬉しいそうな表情は、少なくともこの人は車に対して嘘をつかない人だと、個人的には感じましたね。勿論、だから経済人として、企業人として、そして日本を代表する企業の社長として適任かというのは、全く別の話だと思うけれど。

一夜明けて、評価は二つに分かれていますが、いずれにしてもしどろもどろの対応になって最悪の評価を受けるよりは良かったかなと。仮に今回の事故の原因が100%トヨタ側になかったとしても、事故の犠牲者がいる限りは何らかの批判は絶対起こるし、それを利用する人もいるわけですし。すでに、トヨタ憎しという雰囲気が生まれている中で、取りあえず五分の土俵に持ち込んだだけでも良しではないでしょうか。もちろん、これから公聴会での一語一語を巡って訴訟合戦が始まるわけで、多分決着するまでは何年もかかるんだろうけど。

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