2009年7月8日

静岡県知事選 (2)

知事選が終わって、ニュースをみると「民主vs自民」という構図の伝え方が殆どなんですけど、地元の人間にしてみると政党色よりは個人の戦いだったように感じますね。私は当時静岡に住んでいなかったので、副知事時代の坂本さんは知らないけれど、選挙時のニュースでの映像とか見る限りでは、いかにも「役人」という感じで一番選びたくない種類の候補。それでも、1万5千票差まで追い上げたのは、保守王国静岡たる所以なのかも。

川勝さんは、地元の芸術大学の学長だったので、その点は親近感はあるけれど、出馬時の曖昧な態度とか、あと個人的には学者が政治家になって良かったっていう例は知らないので、そういう「机上の政治」にならないかという点が不安。候補擁立の経緯を見ても、結構自民党県議の意向も入っていた気がします。そう言う場合は、票がまとまりにくいと思うけれど、今回は他の候補とは違う新鮮さが受けた気がします。

で、消去法で行くと海野さんかなと個人的には思っていたけれど、いかんせん「自民vs民主」という対決だけが注目されて、埋没してしまった感じがします。本来なら、この人が民主公認ということで立って、多分勝てたと思うんだけど、何でわざわざ川勝さんなんて擁立したんでしょうかね。川勝さんの経歴とかみると、決して民主の政策とは相容れない部分が多くあるんだけど。他の地方選挙の様子は分からないけれど、少なくとも静岡の知事選に関して言えば、政党対決というよりは候補者同士の戦いだった気がします。だからこそ、投票率も60%を超える高い値になったんじゃないかと。そのあたりのトーンが、メディアの隠れた意図もあるのかちょっと現場の感覚とずれているなと思いますね。

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