2008年10月6日

だれのため

中山元国交大臣の次期衆議院選挙不参加の発表に伴い、東国原宮崎県知事の動向が話題になっていますけど、ちょっとひっかかるのが「宮崎のためになるなら」という東国原知事の言葉。知事は、その件のトップなわけだから、宮崎県第一、宮崎県のために仕事をするのは当然というか、それが使命だと思うけれど、国会議員って「国民」のために仕事をするんじゃないのか? 昔は、強引に自分の地元に新幹線の駅を作らせた議員とかいたけれど、それって公私混同ですよね。

選ぶ側にも、地元のため、自分たちの利益のためという意識があるのも事実で、その見返りが少ない場合には次の機会で選択しないだけという厳しい現実があるのも事実だけど、でも国会議員が仕事をするのはその選出地域に関わらず「国民全体の利益」のはず。だから「宮崎のためになるなら」という東国原知事の発言には、その真意は分からないけれど凄く抵抗を感じますね。

大体、次の選挙で当選したとしても、一年生議員として下積み生活になるのは明確だし、ましてや大臣に任命される可能性も殆ど無い。場合によっては、民主党中心の政権になるかもしれないわけで、そうなるとさらに混迷度は増すわけだし。そう言う意味では、知事として、あるいは別の形でも良いからまず実績を積み上げて、その実績をベースに大臣に任命されるチャンスを待つ方が、ある意味「地方を変えるために国を変える」目的には近いのかも。

仮に出馬すれば、ほぼ当選確実と言える強力な候補だけに、早速民主党は「任期半ばで放り出すのはいかがなものか」と余計なお世話とも言えるジャブを出しているみたいですけど、何だかなぁ。「だれが出馬しようと、民主党の信念に賛同してもらえる」くらい嘘でも言えばいいのに。宮崎絡みじゃないけれど、副代表が仮にも公党に向かって「ばい菌」よばわりしたりと、この人達って結構底の浅い発言が多いんですよね。あまり、余所のことを言えた立場じゃないと思うんだけど。本当に政権を取るつもりなら、誰のために仕事をするのか分かっているなら、そういうつまらない事で国民としても興味を失っていることに気がついて欲しいですよね、

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