2008年3月21日
宇宙ブーメラン
今回個人的に興味のあった宇宙ステーションでの実験の一つ、「宇宙でブーメランはどう飛ぶのか」。結果は地球上での動作と同じく、手元に戻ってきたそうで、当初予想された重力の内分螺旋状に上に上がっていくという結果にはならなかったみたいですね。
確かに地球上では常に下向きに重力が掛っているわけだから、それが無くなればその分上向きのベクトルが増加して上昇しそう。でも、作用・反作用って必ず対で存在するはずだから、そうなると重力が無くなった分上昇する時のベクトルが小さくなって、結果的に元々の飛翔経路が維持されると言う風にも考えられるし。
重力が無くてもブーメランが手元に戻ると言うことは、回転することでその軸の傾きが元に戻ろうとしてそれが円を描くような運動に繋がるんだろうか。丁度コマが回って動くように。土井さんがどういう方向に投げたか分からないけれど、本人が水平に投げたと思っても、宇宙ステーションの外から見たらそれは斜め45度かもしれないし、垂直方向かもしれない。いゃ、宇宙空間で何をXYZ軸とするのかという部分が曖昧なんですけど、地球ならば重力方向がZ軸になって、そこに交差する形でXY軸が決まりますよね。でも宇宙空間では、ブーメランを投げる人を原点に、その都度座標軸が変化して元の軌跡が維持されるのかも。
やっぱり、物理学って実際に実験してみないと分からないことがまだまだ沢山ありますね。だから面白いとも言えるんだけど。
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