2008年3月19日

チームウェンズディ

少年週刊誌「マガジン」と「サンデー」が、来年迎える創刊50周年を記念してコラボプロジェクト「チームウェンズディ」。この手の漫画雑誌はおろか、いわゆる青年漫画とか言われる「ビッグコミック」シリーズなんかも読まなくなって10年以上。漫画の画風を見ても、私が読んでいた頃とはかなり違いますね。私が小学生の頃から、自宅横で母親が喫茶店をやっていたので、子供頃は毎週お店に置く漫画雑誌を読みあさっていました。「マガジン」「サンデー」「チャンピオン」「キング」。そのうちに「キング」が無くなり、「チャンピオン」は「ドカベン」が連載されていたから結構残っていたけど、最後は「マガジン」と「サンデー」の2誌だけになって寂しい思いをしたものです。 勢いの良いときの漫画業界は、作家の引き抜きとか人気作家が掛け持ちで掲載するとか、競争が激しかったけど、こういう話が出てくるというのは正直ビジネスとして厳しいんでしょうね。昔は、漫画で人気が出て、そこから映画になったりドラマが生まれたりしたけど、今はそんな話はあまり聞かないし。大体、最近のTVとかCMを見ていると、20年から30年位前の漫画が素材になっているものも多いし。それは、当時そういった漫画に触れていて世代が、制作に責任ある地位になったと言うこともあると思うけれど、やはり素材としてそれ以上のものが最近は少ないというのも事実なんじゃないかと思います。 "MANGA"という言葉は、すでに世界共通語になっているけれど、最近の"MANGA"はどちらかというと「アニメ」の意味合いが強いですよね。小説とかだと「行間を読む」と言いますが、漫画にも「コマ間を読む」みたいな事がある意味面白さに繋がると思います。いつの頃からだろうか、見開きで1コマにしたり、左右にはみ出した大胆なコマ割で構成されるようになってきたけれど、あれって漫画の「コマ間を読む」のには不向きですよねぇ。視線移動がまず困るし、1ページ当たりコマ数が減って「推測」する情報が減ってしまうし。いわゆる「劇画」漫画が、その後のアニメに与えた影響は大きいと思うけれど、逆に漫画がアニメ的手法に迎合してしまって、本来の面白を失っているように感じたのが、漫画から離れ始めた理由かもしれないと、今は思っています。 この新しい試みから、新しい現代の「漫画」が生まれてくれることを楽しみにしています。

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