2008年2月20日

東芝HD DVDから撤退

ずっと旅行記が続いていて、それ以外の記事をポストする余裕が無かったんですが、いろいろ大きな事件がありました。その中で、仕事にも関係する東芝のHD DVDからの撤退のニュースは最大のものの一つ。もともとBlue-ray Disk(BD)にしてもHD DVDにしても、現行DVDメディアの容量(4.7GB)の5倍から10倍(BD単面2層)程度では、とても「次世代メディア」とは言えないと思っていましたからあまり興味も無かったんですが、次が出てこないからには使わないといけません。どちらを選択するか、と言われればやはりBDでしょう。容量が多いから。BDはもともと大容量を歌っていましたからね。一方HD DVDのメリットは製造原価の安さ。既存のDVD製造設備を流用出来るというメーカー側のメリットが大きいもの。ですから、正直ユーザーに訴求する力は小さかったですよね。価格に関して言えば、いずれ下がるというのがユーザー心理ですから。高ければ売れないだけだし、高くてもC/Pが見合えば購入するのがユーザー。 一般ニュースを見ていると、決定までに時間が掛かった(BDとHD DVDの共通規格の話は3年前でしたっけ)という批判もあるみたいですが、個人的には中途半端な共通規格が決まるよりは、まずはマーケットに決めさせる事が大事だと思いますけどね。MDがその失敗した典型例だと思いますよ。CD-ROMの次世代規格として登場したけど、結局は鳴かず飛ばずでいるし。もちろん、すでにHD DVDのハードやソフトを購入した人は不満でしょうけど、このあたりは消費者のリスクとしか言いようがない気がします。自分もLDにずいぶん投資しましたが、それはその時期LDで楽しめた事で相殺されると理解しています。ビデオテープのように、次世代、次次世代メディアが登場しても、未だに残っているメディアだってあるわけですし。 私が個人的に期待しているのは、東芝が同時に発表した半導体工場への大規模な投資。まだまだコスト的にはHDDには勝てないけれど、そろそろCD/DVD/HDDのような回転体以外に大容量記録出る本当の意味での「次の新しい記憶装置」が登場して欲しいです。SSDとかSRAMがその際有力候補ですけど、まだまだコストではHDDに勝てない。東芝には、この分野でのブレークスルーを是非お願いしたいですね。

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