2011年2月9日

NRT-BOS-HNL (17) - 帰国の長い道 (4)

往路の国際線(NRT-SFO)は、最後までアップグレードが確定せず結局数年ぶりのY+での太平洋横断になりましたが、復路のSFO-NRTは発券して直ぐにアップグレードが確定し、いつものように真ん中4席の左端(C)をゲット。この4席、私の席以外はずっと空席のままで、一週間くらい前かな、反対側の通路側席(F)が埋まり、でWebのシートマップが見える出発前日まで真ん中の2席(D/E)は空席のままでした。まぁ、昔なら1Kの隣をブロックするなんて言うことも出来ましたけど、今は無理ですからね。多分最後に埋まるんだろうけど、なまじ空いているとちょっとドキドキします。機内に入り、いつものようにシャンパンのウェルカムドリンクを飲んで出発を待っていると、もうドアクローズする直前くらいに20歳台後半位と思われる、若いアジア系夫婦が乗り込んできました。で、結局この二人が私の隣の空いている席に座るんですが、正直「あちゃー」と思ったのが、奥さんが多分生後数ヶ月くらいの幼児を胸に抱いていたこと。こりゃ、飛行中は耳栓代わりにiPod touchは手放せなさそうです。

シャンパンのお代わりなんて貰ってしまい、さらにRed-eyeであまり寝ていなかったからか、暫くして記憶が戻る(目が覚める)と、機体は既にタキシング中。その後それ程誘導路で待機することなく、直ぐに離陸しました。ほぼオンタイムでサンフランシスコを出発し、成田到着は定刻15:40よりも早い15:00頃との貴重からのアナウンスがあったところで、食事前の飲み物が配られ始めます。で、隣に座ったお母さんは、CAからBassinetを受取、赤ちゃんを足下のスペースに置いてちょっとホッとした様子。この子、途中ちょっと愚図ることはあったけれど大泣きすることもなく、フライト中はずっと静かで、そういう意味では私の危惧は当たらなかったものの、別のことでちょっと悩まされることになりました。

左側通路席(C)に私、右隣(D)が若いお母さんで足下にはBassinetに入ったお子さん、その右隣(E)が大柄なご主人、で反対側は別の乗客という並びで食事が始まります。隣の女性は小柄な方だったので、足下にBassinetがあってもイスの上に座って問題なさそうでした。で、食事も後半になりメインも食べ終わる頃に、私は再び寝不足とアルコールで沈没。気がついたら、目の前にあったはずのテーブルは片づけられ、デザートはおろか、食後の飲み物配布も終わってしまった様子。いつもなら、寝酒でJack Danielを飲んで、そのまま成田まで爆睡するので今回もそうしようか悩んだんですが、そこそこ食事中に飲んだワインも残っていたし、そのまま座席をフラットにして就寝することに。後で思うと、ここでアルコール注入して強制睡眠しておけば良かったんですが...

心配した赤ちゃんが静かなので、iPodのイヤホン(カナルタイプ)はせずに就寝することに。静かにはなるけれど、耳が痛くルンですよね、カナルタイプ。それにイヤホンのコードも絡まるし。で、すっと意識が無くなり、で暫くすると頭の上が騒がしいので目が覚めました。ふと目を開けると、目の前(上を向いているわけですが)にCAさんの顔と抱えている幼児の姿が... どうも、赤ちゃんをあやしにCA達が集まってきていて、騒いでいるとは言わないけれどかわいいとかいろいろ喋っているんですね。それがちょうど寝ている私の頭の上なので五月蠅いこと... 子供相手のことなので「静かにしろ」というのも大人げないし、何とも微妙。仕方がないので「うーん...」とか言いながら、寝返りを打つ振りなどをすると、流石にCA達も席から離れてくれましたが...  この時点て、11時間位のフライト予定のうち、まだ4時間位しか経過していません。ここで、アルコール注入して強制睡眠すれば良かったんですが、一度トイレに行き、ギャレーで水を貰って水分補給し、再び眠ることに。

で、再び暫くすると、寝ている座席が「ギシギシ、ギシギシ」いう音で目が覚めます。最初は気流の悪い所を飛んでいるのかと思ったんですが、機体は別に揺れている様子はなくて、自分が寝ている座席がギシギシ鳴っています。さらに「シュー、シュー、シュー」なんていう空気が漏れるような音も聞こえる。半分寝ぼけているので「えっ、機体トラブル!」と焦ったんですが、ちょっと身体を起こしてみると、いつの間にか隣の席に旦那さんが移ってきていて、赤ちゃんを胸に抱いてあやしています。この時、ちょっと愚図っていたのか子供が時々鳴き声みたい声を出すので、それを「静かに」という事なんでしょうか、日本だと「しーーー」という所を、短く早く言うので、空気が漏れるような「シュー、シュー、シュー」と聞こえます。で、この旦那さん、大柄な上に、子供を左右にゆっくり揺らすというよりは、シェイクするように激しく降っているので、その振動で座席が鳴いていたようです。時計を見ると、まだ半分くらい... どうも長い夜になりそうです。(続く...)

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