新年の風物詩の一つ箱根駅伝は、例年好勝負が生まれるのだけれど、 今年の往路の5区「山登り」は、その中でもトップの劇的レースだったと言えるでしょうね。小田原中継所で5位で襷を受けた青山学院大学の5区黒田朝日選手は、順位を上げていくと、それまでトップを維持していたけれど2位に後退した中央大学を抜き2位に。そしてゴール前では、トップを走っていた早稲田大学を捉えて逆転。 青山学院大学は、1区で大きく出遅れて、私などはこの時点で「あぁ、往路は終わったな。明日の総合優勝狙いにプラン変更かな」と思ってしまったけれど、その後徐々に順位を上げていき、それでも5位まで上げてきたときには「何とか往路3位に入って、明日の為にトップとの時間差を縮めるつもりでは」とまだ思っていましたが、スポーツは終わるまで筋書きの無いドラマという事を改めて認識しました。
5区の山登りは、一番厳しい苦しい区だけに、逆転劇などのドラマチックな展開は過去色々生まれたと思うけれど、記録的にはそんなに大きな更新と言うと言うのは中々難しいというのが私の理解でした。でも今回は、それまでの記録を1分55秒上まわるという驚異的な記録更新で3年連続8回路の往路優勝を成し遂げたわけで、もう単純に「さすが青学」という感想しか生まれてこない展開でした。
勿論、5区の黒田選手が凄い選手であることは間違いないのだけれど、1区で16位に落ちてトップと1分46秒もの差が付いたところから、2区で11位2分15秒差、3区で8位3分16秒差とタイム差はあるものの順位を上げて、4区で5位まで順位を上げてきたチーム力もやはり素晴らしいから、最後の逆転劇も生まれたと行って良いんじゃ無いだろうか。それでも、4区でトップと3分21秒差があったから、やはりこの時点では兎に角トップの中央大学あるいは早稲田大学との、翌日の復路での逆転を狙える位置まで時間を縮める事しかプランには無かったんじゃ無いだろうか。そこに黒田選手の超人的な活躍で、次々と順位を上げるだけで無く、3分以上の時間差を逆転をして2位早稲田と18秒差ながらもトップに躍り出て終わるのは、やはり「凄い」を越えて「超凄い」としか言いようのない展開でした。
アメフトでも「Last Minutes」というのは、過去劇的な逆転劇が生まれる時間帯で、2本とか3本のTD差があっても、やはりモメンタムが生まれると一気に相手の守備も崩れて試合がひっくり返ってしまうこともあるけれど、やはりそう頻繁に有る話でもない。ただ、力のあるチームはそういう展開を自ら手繰り寄せる「力」がある事も事実で、そう言うものを生み出す「チーム力」みたいなものは、言ってみればそのチームのDNAみたいなものじゃ無いかと感じています。青山学院大学も、どうしても原監督の陽気な印象が目立ってしまって、何かイケイケみたいなチームに私なども時々感じてしまうのだけれど、失礼ながら「さすが腐っても青学」という事を再認識した試合でした。この勢いで、今日の復路も制するか、あるいは早稲田や中央、それ以外のライバルチームが粘って逆転するか、今日の箱根駅伝も朝から見逃せない気がします。
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