2025年8月25日

誤情報拡散は罪

佐々木俊尚氏の引用ツイートから、除草剤として有名な「ラウンドアップ」に関しての虚偽情報を拡散していたネットユーザーに対して損害賠償請求が認められたという記事。現在はSNSというか「ネット」は完全に社会インフラの一つだし、その影響力は大きいわけで、私も当然の措置だと思う。というか、遅すぎるとすら感じますが、対応する企業側も一つ手法を間違えるとかえって火に油を注ぐことになるかもしれず、また余り前例がない対応なので慎重に進めていたんでしょうね。

この手の陰謀論というか理由は不明だけれど何か誤情報に固執する行為というのは、昔も無かったわけじゃ無いだろうけど、伝搬手段が口コミくらいしかなかったから、そんなに大きな影響力も無かったと思います。それでも、大手メディアなどが取り上げると一気に拡散して社会問題になるのは今と変わらず、所謂「慰安婦問題」の吉田証言とか、今でも問題として残る話も多々あると思います。それがSNSが一気に拡散する時代となり、取り上げる方だけでなく書き込む方の敷居も一気に下がってしまい、混乱しているのが現状ではないだろうか。あと、何となく自分から名乗らなければ「匿名性」が担保されると勝手に誤解していることも理由じゃ無いだろうか。つまり「野次馬の一人」なら罪は無いだろうみたいな誤解があるような気がします。

この手の話を聞く度に思うのだけれど、それなりの規模の企業ならば経済的にも余裕があるだうろし、それなりに伝もあるからこういうことは可能だろうけど、個人レベルで社会的に晒されてしまったらもうどうしようもないのも大きな問題だと思う。一つ感じるのは、ネット社会の前提として「発言の自由、議論の自由」は必要な事で、そうなると「意見と誹謗の境界線」みたいなものがかなり悩ましい所も。科学的に反論しようとしても、その内容を理解出来なければ相手も納得しないわけで、そうなると幾ら正しい事を言っても回りはこちらが悪者とみることも少なくない。そうなると裁判のような公正な場所で証明して貰うしかないけれど、それが中々難しいですよね、一般の人間にとっては。

デジタル庁当たりが音頭を取って、「ネット誹謗駆け込み寺」みたいな仕組みが出来ないだろうか。有る程度学習させた生成AIを先ず最初のコンタクト先にして、ここで適切性などレビューしたら、次の担当者に回して戸別に必要な対応をするみたいな仕組みだったら回りそうな気がするけれど。問題投稿をしているID(=投稿者)の特定、そこに対しての警告の発令、蒸しるいは改善が無い場合に次の対応に移る処理等、有る程度機械化しつつも生成AIが柔軟に対応出来るような気がします。この日産化学の訴訟が、そういう方向性に進む一つの切っ掛けになれば良いと思いますね。

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