山梨側では今月から富士山が開山されて、静岡県側も10日から開山するのですが、山梨側は勿論何故か静岡側からも登山者が富士山に入り、当然幾つかトラブルも発生。6月下旬から富士山に入り、テント生活をしていた外国人男性が軽装から寒さで行動が出来なくなり救助を求めたり、やはり開山前に富士山に入り道に迷い救助を要請した外国人女性等、これから正式に開山したらどうなるのか不安が先行していく状態。
1つはインバウンドが急増して、世界的にも有名になったMt. Fujiへ気楽な考えで入る人が増えたことが大きな理由だと思います。日本人でも富士登山を、それこそその辺の小山への散歩程度の考えで気楽に軽装で入山する人も多いけれど、インバウンドの人達はさらに気楽に考えている節がありますよね。今年から、入山料金もアップしたし入山前のチェックで不十分な装備などの場合には昨年までと異なり入山拒否も出来るようになったのは大きな前進。ただ、それでも監視の目の裏を掻い潜って入山して、遭難したりする人間はいるわけで、そう言う無謀な登山を出来るだけ減らすためにも、プライバシーに配慮しつつも、どの様な問題からどの程度のトラブルに遭遇して、結果どれだけの迷惑(=罰金)を賭けたのか、世界に向けて周知するくらいの事は必要なのでは。
例えば救難依頼をした場合、
- 登山計画無し、違法入山による場合には、罰金100万円
- 登山道を逸脱したり無謀な登山行動などをした場合には、罰金50万円
- 不十分な登山準備等、計画の甘さによる場合には、罰金10万円
- その他、迷惑行為や管理者の指示に従わなかった場合には、罰金5万円
- 悪質な行動や行為の場合には、次回以降の入山許可を一定期間拒絶する
何度も書いているけれど、世界的には「性悪説」が前提なのだから、それに即したルール作りをこういう場所では準備しないと、どんどん悪い前例が積み重ねられて、それがルールになってしまう。勿論、その作ったルールは日本人・インバウンド関係無く、共通の基準で適用されるべき。でも「ここではこういうルールが設定されている。違反したら罰則が適用される。そのルールの内容は...」という情報は、どうしても少ない状態になるインバウンド向けに積極的に発信することも忘れちゃいけないでしょうね。そう言う事も含めて、入山料をもう少しアップしても良いから、そういう情報発信にももっと積極的に、量でも質でも利用者を圧倒するようなものをこれから整備してほしいと思いますね。
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