2025年6月7日

Drank Flier

先日のフライトで、沖縄から羽田に戻る時の話。2-2-2のプレミアムクラスのシートの真ん中の列に座って、乗客搭乗完了でドアクローズを待っているとき。この時いつもの様にプレミアムクラスは満席だったのですが、何故か私の隣は空席のまま。こういう時には過去の経験から余り良い兆候では無い時の方が、そのまま空席でリラックス出来る場合よりも結構高いと知っています。案の定、定刻を過ぎたくらいにノンビリと乗り込んできた男性乗客が私の横に座りました。もう雰囲気だけで怪しげで、チラッと見た限りではサイドはツーブロックで後ろで髪を束ねている、雰囲気だけだと六本木辺りの深夜が似合いそうな格好の男性。で、席の間のサイドテーブルにタンブラーを置くと、おもむろに手提げ鞄からサントリーの角ハイボール(500ml)を取り出し、氷が一杯入っているそのタンブラーへ注ぎ出します。そして、注ぎ終わるとグッと一杯。私は目の片隅でその様子を見るとも無く見ていたんですが、偶に外で購入したソフトドリンクとか缶酎ハイとかそのまま持ち込んで飲んでいる人は見るけれど 、ここまで徹底している人は初めてです。

注ぎ終わった最初の角ハイの缶を潰して席の前の物入れに入れると、直ぐに2本目の角ハイを取りだしてタンブラーに注ぎ出します。2本目の空き缶も潰されて、スリッパとか入っている前の物入れに1本目の缶に並んで収まります。ドアクローズとなると、若いCAさんがその隣の席の横に現れて、てもにあった少し大きめのバッグを上の荷物入れに入れて良いかと尋ねます。と、結構大きな声でこの男性が「なんで?」と一言。CAさんは「サイズが大きいですし重さもあるように思われますので保安上ご協力を」と言うと、「何cmだとだめなの。周りの人だって入れてないじゃん(※これは未確認)。チーフパーサー呼んでよ。」と高飛車な態度は変わらず。直ぐにCPの方が現れて同じように協力は依頼しますが、この男性は頑なに拒否。「サイズ制限があるのか。何で俺だけ言われるのか」と駄々っ子以上の雰囲気。で暫くやり取りしていると、どうもそのバッグの中に角ハイボールの缶がまだ何本か入っているらしくて、それで重く見えるがこの後飲みきる、厚みも観の配置を換えれば薄くなるみたいな話になり、多分CPさんもここが落とし所と思われたんでしょう、しっかり保持することと中身が確認出来たのでそのまま手元に置くことを了承して一旦この話は終わったかに見えました。

無事ドアクローズとなりプッシュバックを待つころだったか、横を通るCAさんをこの男性が捕まえて「CPさんの名前を教えてくれる」と聞いてきます。戸惑いながら「○○と言います」と応えるとこの我が儘男性「機長に知り合いがいるから、チクっとく辛さ」とか笑いながら言うから呆れる。若しかしたら冗談かもしれないけれど、そんなこと言われたCA三だって好い気はしないだろうに。で、タキシング中も3本目の角ハイの缶を開けてタンブラーに注いでグビグビ。いゃりりくじにタンブラー出しっぱなしになるぞと思いながら横目で見ていましたが、流石にこの男性もタンブラーを手で押さえていたけれど、あれも不味いんじゃ無いだろうか。そのタキシング中、私の斜め前のL1横のジャンプシートに、そのCPさんが座っていて、どうも後部座席のCAさんとインターホンで話をしていたんですが、何故かその内容が結構明確に私のところに聞こえてきます。プレミアムクラスで、○○の対応が必要な乗客一名と、クレーム対応の乗客一名。手荷物の保管に協力頂けず、アルコールコントロールも含めてフライト中要注意、みたいな情報共有をしている。

その後離陸してからも隣りのドランカーは止まらず、食事の配布の時にはタンブラーに氷を入れて欲しいとリクエストして、多分4本目の角ハイに入ります。結局5本目かな、飲んだところで静かになったのでチラッと横を見たら、頭が横に傾いていて寝入っていました。その後は、羽田に到着する直前くらいまでずっとその状態で平和が続き、着陸前となり目が覚めても何かぼぅっとしている様子で到着まで平和が続きました。まぁ、アメリカの国内線でも結構傍若無人みたいな乗客に偶に出くわすことがあるけれど、それに負けないくらい我が儘な雰囲気と態度と行動の乗客でした。まぁ、不愉快だったのは、登場してから離陸するくらいまで20分位で、残りの2時間近くは寝入って静かだったのが不幸中幸いかも。これは極端な例だとは思うけれど、昔私の専売社員がアメリカから日本の帰国便(当時はビジネスクラス利用)でアルコール摂取をしすぎて機内でもCAさんに絡むし、同行していた同僚が宥めても一切着きれない。やっとアルコールで潰れて寝たけれど、成田に到着してもまともに歩けるような状態では無く(どうやって入国審査通過したんだろう)、結局奥さんが空港まで迎えに来たという「武勇伝」を聞いたことがありますが、あれから40年過ぎても人は変わらないなと昔を思いだした一時でした。

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