2025年5月4日

浜松祭り

昨日3日から始まった「浜松祭り」、3日、4日、5日と、浜松市の南側遠州灘に沿って長く続く中田島砂丘で市内の町が持ち寄った大凧を揚げて、その年に生まれた子供を祝うというもの。夜は夜で、御殿屋台の引き回しがあり、この3日間は昼も夜も賑やかな三日間。以前だと、この3日間で200万人くらい来場していたしいけれど、いつからか凧揚げの人数と、よるの御殿屋台の人数が分かれて発表されるようになって、見た目の来場者数が半分ずつくらいになり、全国的な話題に取り上げられることも減ってきたのがちょっと残念かな。まぁ、年に一度遠州っ子が燃える3日間みたいなことが言われるけど、昔は所謂旧市街の30町とか40町程度しか参加できなくて、それ以外の浜松市民は観戦するだけ。それが市街地から市外地へ人が移動して、昔は参加資格の無かった町も参加希望を出すようになって、 今では凧揚げには170町以上、御殿屋台の引き回しにも80町位が参加しているらしい。

私の住んでいる「町」は、昔は範囲外でしたが、高校卒業後大学を出て就職して仕事を始めたくらいから参加希望が時持つに引っ越してきた人達から上がって、20~30年くらい前から凧揚げに参加して、屋台も近くの神社の横に倉庫があり持っているようです。流石に街中までは、距離として10km近くあるので、御殿屋台の引き回しには参加しないようだけれど、昨晩は生まれた子供のお祝いで、近くを練り歩いていて賑やかでした。今年は、たまたま3人町内で子供が生まれたので、3日間それぞれの家を中心に屋台が回るらしい。屋台の引き回しも人数が必要で大変だけれど、子供が生まれた家もお祝いの準備とか多分必要で、それも大変そう。凧とか名前の書いた物を上げるとなると、これまた結構なお金がかかりますしね。

最近の問題として、当時浜松祭りに参加するために熱心に運動していたであろう人達が引退して、うまく世代交代して継続できれば良いのだけれど、新しく地元に引っ越してきた人達がみんながみんな市街地から来た人達ばかりではないから、なかなかそういう引き継ぎをするのは難しそう。例えば他所の地域から引っ越してきた人達などは「浜松祭り」なるものすら知らないでしょうし、ましてや子供が生まれて大変なのに、あれを出せ、これを出せ、みたいな話が降ってわいてきたらとても対応しきれないでしょうし。昔の家のように、祖父母が同居していたりとか、親族か近くに住んでいて手伝ってくれるみたいな補助があれば、何とかこの3日間過ごすことも出来るんでしょうけど、今のように核家族じゃないけれど夫婦二人に子供が一人二人みたいな家で、この3日間の祭りをまかなうのは大変だと思う。地域としてそれなりの支援もしているんだろうけど、自分のように過去祭りの経験のない物からすると、やはり熱意もわかないのが本音のところですしね。

同時期に行われる、例えば福岡の「博多どんたく」とか、より大規模で全国的な知名度も大きい物などは、もうイベントとして慣性が付いていて止めようとしても止まらないのだろうけど、浜松祭りは地域色も強いし、全国的な知名度もそれほど高くないこともあり、結構今後の状況では衰退していく可能性も否定できないかも。特に、子供のためのお祭りなので、少子化が進めば祝う子供減るし、勢いも鈍るでしょう。また、高齢者が増えていけば、凧揚げとか屋台引き回しとか体力のいる行事も大変になるだろうし。お祭りの表面は賑やかで華やかだけれど、ちょっと裏を見てみてると結構大変な状況になっている気がします。

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