今年は「昭和100年」という事で、その手のイベントが色々準備されているみたい。一応「昭和生まれ」の一人としては、「昭和100年」と言われても余りピンと来ないし、何か自分の年齢が100歳みたいな印象もうけるんですが、昭和100年の半分以上を生きてきたので、やはり昭和の思い出みたいなものは一番ありますね。
自分が子供の頃、確か小学校に上がったくらいの時には「明治100年」で世の中は盛り上がりました。子供なので「明治」と言われても、まだ元号自体そんなに良く理解していない年齢だったので、全くピンと来ていませんですねぇ。「明治元年」は、元号がその前の「慶応」から「明治」に変わったのが「(慶応4年)明治元年9月8日」。ここで現在の天皇一代に元号を一つにする「一世一元」の制度が定まり、活現在の暦とは異なる旧暦の日付けなので、現在の履歴だと「1868年10月23日」から「明治時代」が始まるらしい。なので「明治100年」は西暦では1967年(昭和42年)になります。何となく思いだすのは、当時の「文明開化」とか「明治モダニズム」みたいな当時のハイソな流行を振り返る特集みたいな物が多かった気がしますが、まぁ日本という国が一大転機した時期でもあるから、知らない色々なことも多かったでしょうね。
「昭和元年」は、1926年12月25日に大正天皇が崩御され、昭和天皇が即位した12月25日からスタート。だから「昭和元年」は、12月25日~31日までの7日間しかないというのは、昔よく聞かされた話。従って、1926年+99年の今年2025年が「昭和100年」になるという話。最初にもかいたように、もうその100年間の半分以上を生きていて、気がついたら元号も、昭和、平成、令和と変わっていて、何か遠い時代のような気も。昭和時代は、昭和64年1月7日に昭和天皇が崩御して、それまでのお正月のお目出度い雰囲気が一変。テレビ放送も自粛モードになり、だから当時のビデオレンタル店からレンタルビデオが消えた何て言うことも。昭和元年が7日間しかなくて、昭和最後の昭和64年も7日間でおわるというのは、偶然だろうけど何か因縁めいた雰囲気もちょっと感じます。でも、60年間の間に日本は大きな戦争をして敗れて、敗戦のどん底から一時は世界トップの経済大国になり、「Japan as No.1」なんて言う言葉も生まれたほどですからね。良くも悪くも爛熟していた時代が「昭和」だった気がします。
ところで「大正元年」は1912年7月30日なので、「大正100年」は2011年だったわけですが、こちらは殆ど当時聞いた記憶が無いなぁ。「大正時代」は大正時代として、短いけれどそれなりに評価されている時代でもあるような気がしますが、なんせ15年間という短い期間の話なので「大正100年」の時も、ちょっと盛り上がりに欠けたのかな。後から振り返ってみると、日本の色々な物が凝縮されていた時代なのかもしれない。それがあっての、昭和という時代だったでしょうしね。今年は、昔を懐かしむ一年になるのかな。
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