2025年4月29日

Manufacturing Returned

佐々木俊尚氏が引用していた、日本の造船業者に米国艦船の造船を依託するという話。ネット等を見ていると、製造業がどんどん海外へ流出してしまった米国では造船業も大変で、米海軍の造船も予定通り進まないという話がありますが、こういう話が出てくるとなると本当なんでしょうね。日本の場合は、海上自衛隊の艦船や潜水艦を定期的に発注して、造船メーカーの意地と技術蓄積を何とかしているけれど、そこに米国の需用を賄うだけのリソースはあるんだろうか。

同じような話で、いろいろな国内問題や米国の対中国完全戦争で、一度は中国に渡った製造業は、今は中国から別の国や地域に設備を移しているとの話。で、その「移籍先」に円安などでコストが下がりながらも技術力はそれなりに高品位の物が残っている日本が、「製造拠点」として注目されているという話もあるらしい。まぁ、1970年から1980年位は「物作り大国日本」として世界を席巻しそうになったこともあるけれど、その後はどんどん中国へと製造はコストダウンのために移ってしまい、どんどん空洞化することに。最近になって円安の影響で国内に工場を戻す企業も増えてきたけれど、行くにしても戻るにしても年単位の時間がかかるだけに、すぐに引っ越してということも難しそう。

日本に製造業が戻ってくるのは良い話しだと思うんですが、日本の製造業最大の欠点というか問題点は、大量生産をするには規模的に小規模で対応出来ないと言うことではないだろうか。中国のように、従業員を何万人と一度に集めて一気に製造するみたいな「力業」が出来ないと、もう一度製造拠点としてその地位を取り戻すのは難しいと思う。そうで無くても今の日本では人手不足も言われていて厳しいわけですし、人材募集しても集まるのだろうか。若い世代は厳しいかもしれないけれど、60歳前後とか70歳位までの、企業を一度はリタイアしたけれど、例えば週3日とか位なら仕事をしても良いという「熟年世代」の労働力を生かせたら、案外上手く行くかも。年金受給の話もあるので、中々フルタイムで仕事をするという人も少ないだろうけど、それに引っかからない程度なら案外仕事をして社会との繋がりを異字体という人は多いかも。その為にも、製造業の日本回帰には政府としても援助を手厚くするべきなのかな。 

 

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