日本のGPS衛星「みちびき6号機」を搭載した、H3ロケット5号機が昨日打ち上げられ、見事打ち上げは成功して衛星も予定の軌道に投入成功。今後指導テスト等をして無事に昨日確認出来れば「みちびき6号機」なんだけれど、既存の4機に次ぐ5番目の機体として運用開始。来年度打ち上げ予定の5号機、7号機が成功すれば7機体制で日本を含む大洋州エリアの位置情報提供が可能になるという計画。
「日本版GPS」と言っているけれど、実際には米国のGPSをベースに、日本上空を8の字で飛行するみちびき衛星と併用することで、GPS精度を上げてより実用的に利用するのが、確か「準天頂衛星」の目的。米国GPSは、軍事目的の衛星でもあるので、確か一般に開放されている情報精度は一桁二桁精度を下げたもの。だから、一般的な位置特定とか自国製に利用するには十分だけれど、自動運転等より高精度な利用には精度不足。そこで日本独自の準天頂衛星を上げて精度不足を補完することで、必要な情報を得るようにしているわけですね。確か最初の頃は3機体制で、日本上空には1機しか一度には通過しないので、どうしても制限が多かったけれど、それが7機体制になれば3~4機が日本上空を常に通過するので、米国GPSが無くても日本の導きだけでも十分な精度が得られる、と言う話じゃなかっただろうか。中国、ロシア、欧州も、それぞれ独自のGPS衛星を打ち上げて利用しているけれど、まぁ日本の場合は自国周辺での利用に限定しても問題無いので、効率的には一番良いでしょうね。
あと2機打ち上げて7機体制2すると言うのも大変な作業だと思うけれど、確かStarlinkの衛星って全世界で5000機位地球の周りを回ってるんじゃ無かったかな。で、毎日4~5機が寿命などの理由で使用停止をして、地球に再突入していると言う話も。日本が5機目だ7機体制だと入っているのに対して、何千という衛星を周回軌道に乗せて、毎日数個の衛星を廃棄している、その規模感の違いが凄いですよね。勿論、衛星の規模や内容は大きく違うので、1対1での比較は出来ないだろうけど、でも宇宙に打ち上げる作業はそんなに違わないわけで、Space Xの凄さだよなあ...
JAXAには、日本の技術リーダーとして頑張ってほしいけれど、ホリエモンジェットを筆頭に民間のロケット打ち上げも何とか成功に結びついて、事業、産業、ビジネスとして成功して欲しい。いずれは、地上から宇宙へと進出する時代が来ることは確実で、その時に独自の技術や手段をどれだけ持っているかは重要であることは言うまでも無いでしょうし。それに、自然災害対策として、GPSを利用した地形観測だとか、可能ならば日本版Starlinkみたいな事業も可能になれば、万一の場合にもより安全が確保できるわけですし、決して無駄に成る投資では無いんですよね、宇宙ビジネスは。衛星などの動力源として、太陽光パネルは今重要な技術だから、太陽光パネル開発は進めても良いと思うけれど、それを地上に敷き詰めるんじゃ無くて、宇宙で展開してより有効活用するようにして欲しいなぁ。軽量化されたペブロス会と太陽電池なら、より大量に宇宙空間へ持ち出して発電できるんじゃ無いだろうか。そうなると、宇宙発電をして、それを地上に送電する事もそんなに遠い未来の技術では無いかも。
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