2025年1月28日

デパート化、スーパー化

ITmediaビジネスONLINEの記事から、家電量販店の「デパート化」に関して。秋葉原へ行けば「ヨドバシAKIBA」には必ずと言って良いほど立ち寄るし、浜松駅前の高架下には「ビックカメラ浜松」が入っていて、時間潰しの良い場所(失礼)になっている自分としては、凄く納得出来る記事。ヨドバシAKIBAの店舗は本当に大きな建物で、家電やカメラ等の種類も台数も豊富という言葉を通り越しているように感じる位販売されていますが、それ以上にそれ以外の色々な商品も販売されていて、「ここは何のお店なんだ」と毎回のように感じる所。ビックカメラ浜松も、お店に入って先ず目に入るのはお酒コーナーだったりして、店名にも入っている「カメラ」なんて、ちょっと奥に入らないと売り場には出会えない様な「本末転倒じゃ無い?!」と感じる位。

自分が大学に入り都内方面に引っ越してきたのは、もう40年以上も前の話ですが、当時のビックカメラにしてもヨドバシカメラにしても、その頃販売していたのは本当に「カメラやレンズ」だけで、家電なんて置いていないような状態でした。家電と言えば、秋葉原で購入するのが当然なときに、なんでわざわざ池袋や新宿で家電なんかを買わないといけないの、みたいな感じでした。 それが何時の頃からか、カメラ量販店が家電を扱いだして(最初はテレビとかがスタートだった気がします)、そこから秋葉原よりも安いみたいな感じになり、その影響もあって秋葉原は家電の街からパソコンの街に変わっていった気がします。最も、秋葉原は、元々は部品の街だったりしたから、秋葉原自体から見たらそんなに大きな変化では無かったと思うけれど、何時の頃からか家電買うなら池袋、新宿みたいな流れが完全に出来て、その頃からカメラ量販店が「家電量販店」にどんどん拡大して行ったと思います。

その家電量販店もパソコンを扱うようになり、カメラの販売面積は減るのに家電の販売面積だけはどんどん大きくなっていって、とうとう家電以外の品物を売り出したのはいつ頃だっただろうか。20年位前かなぁ、いゃ10年位前が大きな転換期だったかな。バブルとか景気低迷が始まり、家電の買い換え需用が一段落したり、低価格の商品が2000年代になると入ってきたりして、家電だけでは商売が難しくなってきたんだと思います。自分が記憶している中で一番ビックリしたのは、ビックカメラAKIBAでアルコール販売をしていたことで、試しに観に行ったら結構まともな品揃えでビックリ。そこからどんどん販売商品の範囲が広がり、余り行かないけれどヤマダデンキとかケーズデンキとかだと、リフォームとかまでセット販売していますし。確かに記事で言っているように「デパート化」と言っても良いでしょうね。フロアーの構成とか販売商品の比率などは、自分が良く知っている昔の「百貨店(デパート)」とはちょっと趣が違うけれど、でもその内容は「量販店」と言うよりは「デパート」と言う方が合っている時代になりつつあります。

記事を読んで同じように感じるのが、ドラッグストアの「スーパー化」。店名に入る薬の販売面積はどんどん小さくなって、増えているのは生活用品だったり洗剤だったり、最近では食料品や生鮮食品に力を入れているドラッグストアも増えています。自宅近くにある杏林堂には、地元で結構有名な精肉店の支店が入っているらしいのですが、その隣にはやはり地元で有名な惣菜販売の「知久屋」が入っているし、そらにその隣のパン屋さんも有名なところらしい。確かにこの店舗は、朝から夕方までそこそこ大きな駐車場がずっと埋まっているんですよね。別の場所にある杏林堂にも行くことがありますが、同じように薬や生活用品だけで無く食料品や生鮮食品も扱っているけれど、そこは小規模な感じで同じチェーン店でも違いがあります。フランチャイジーが違うのか、地域によって特色を出そうとしているのか、本当昔のような「薬屋さん」というイメージは、今のドラッグストアには無いのは、自分的にはカメラ店が家電量販店になり、更に現在デパート化している様子と大いにダブります。規模はちょっと落ちるけれど、コンピにも厳しい競争の中薬の販売もするようになったけれど、お店の規模的に多角化するにも限界があるので、案外これからはコンビニが厳しい時代になるかもしれない。ドラッグストアが、24時間の所もあるけれど、例えば7時から23時位まで営業したら、かなり脅威になるのでは。これからの流通ビジネスは、コアビジネスを確保しつつ、そこからどの様な方向に多角化出来るかと言うのがさらに厳しい競争になりそう。

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