2024年12月13日

自動吹き替え機能

YouTubeに投稿された動画を、多言語に自動吹き替えできる可能の提供をGoogleが始めたという記事。 まだYouTubeのパートナープログラムに参加しているチャンネル(それでも数十万!)で利用可能で、今後は他のコンテンツ・クリエイターにも拡大するという事で、来年くらいには日本語のコンテンツも自動的に英語や他の言語で視聴できるようになって行くんだろうなぁ。サンプルの動画を見てみましたが、発音が少し変(多分テキストスピーチで話をしている)な所や、やはり文章として元の英文から日本語への翻訳が変な部分は感じられるものの、かなり実用的だなという印象です。今は「歯車ボタン」から使用言語を選択して利用しますが、テレビの「主音声・副音声」の切替みたく、例えば日本語と英語をスイッチしながら視聴できたら便利だと感じますね。

最近では、自動翻訳技術も進んでいて、今ではスマホで同時通訳みたいなサービスも利用可能だけれど、例えば日本語-英語の相互翻訳の場合、文法的に違う部分の影響でどうしてもリアルタイムにスムースな翻訳をするのは難しい。それが、動画コンテンツの吹き替えであれば、全体を精査して適切な翻訳を適切なタイミングで吹き替えることも可能になり、寄り自然な翻訳動画が作成されそう。これ、字幕スーパー(CC)も自動的に翻訳されて表示されたら凄いけどなぁ。

技術的な話とかだと、比較的文章がパターン化しているので、結構翻訳しやすいし吹き替えも容易に出来るんじゃないだろうか。となると、まだ日本用に翻訳されていない海外の技術情報が、ほぼリアルタイムで今後は日本で利用出来る事は大きいとともに、同様の恩恵はこれまでタイムラグがあった、例えば中国とかその他地域にも波及するだろうから、そうなると彼らの技術革新のスピードはこれまで以上に加速して日本の大きなライバルになる可能性も増えますよね。翻訳に関しては、生成AIを利用して、今では問題の無いレベルまで実用化されていると思いますが、その技術の波及効果の一つと言っていいんでしょうか。この技術が広く公開されたら、例えば海外向けにPR動画を作成している人などは、日本語版を作成すればそのまま多言語展開出来るから、かなりメリットは大きそう。

これ、インバウンド対策にも効果的かも。例えばホテル利用方法の動画を色々準備して、それをYouTubeにアップすれば自動的に翻訳してくれるので、それをホテル内で流せば張り紙なんかよりも効果的じゃないだろうか。あるいは、日本語との動画をアップロードして、今度は吹き替えられた動画をダウンロードすれば、自動的に無料で翻訳作業を利用することも出来るのかな。その吹き替え技術の品質・信用性にもよるけれど、例えば日本語-英語くらいならば、かなり実用的なものになりそうな気がしますね。考えてみたら、これってサーバー側(YouTube側)で処理しているわけだから、どれくらいのシステムリソースを消費しているんだろうか。データとして保存するだけのストレージ容量だけで無く、処理するためのCPU/GPUリソースもとんでも無さそう。Google/YouTubeだからこそ出来るサービスだと実感しますね。

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