2024年11月30日

浜名湖ウナギ「でしこ」

昨日たまたま夕方のローカルニュースを見ていたら、「浜名湖のウナギが」というニュースをやっていて、地元の人間ながら「えっ、まだ養殖やってたの」とビックリ。さらにニュースを見ていたら、新しい浜名湖ウナギのブランド「でしこ」として販売するみたいな話を聞いて、さらに「えっ? えっ? えっ?」状態。 この時はそのままニュースで流れただけで、疑問符しか残らなかったのですが、この記事を読んでやっと内容が理解できました。単に浜名湖産のウナギにブランド名を点けるのでは無く、「雌ウナギ」という付加価値を付けているから、ブランド化する価値が生まれるのかぁ。

私は、昔はそれなりにウナギを食べていたけれど、最近はちょっといろいろあってウナギは何年も食べていません。其れ以前でも、雌と雄の味の違い何て言うのも気にした事も無いし、今回身が柔らかい「雌ウナギ」に特化することで、ブランドを付ける意味も価値も生まれるんですね。しかし「でしこ(で:伝統、し:進化、こ:幸福)」なんて言う造語が受け入れられるのかなぁ。まだ旧来の「浜名湖ウナギ」の方が、知名度もブランド力もある気がするけれど。「シン浜名湖ウナギ」とかの方が、まだ効果的じゃ無いだろうか。

記事の中では、昔は400軒以上あった養鰻業者は、今は27軒にまで減っているそうですが、養鰻池はどこにあるんだろうか。昔は新幹線で浜松駅から名古屋方面へ発車すると、JR東海の浜松工場を越えたあたりくらいから、主に北側(右手)に養鰻行きが延々と広がる様子が見られて、水車で水を巻き上げて空気を水中に供給している様子が見られました。でも、今では殆どが廃業していて、半分位は太陽光発電のパネルが並び、残りはそのまま放棄地みたいな感じに。数カ所は水が張られた場所が有って、そこではまだ養殖しているのかもしれないけれど、少し前から鰻からスッポン養殖に切り替える人も多いと聞いていたので、残っている養殖池もどうなんだろうか。最近では、静岡の鰻と言うと三島という名前が良く聞かれるんじゃ無いだろうか。そう言えば、愛知県の一色も鰻養殖で有名だったけれど、最近は九州地域の方が有名になっている気がしますね。

記事でさらにビックリしたのは、この「でしこ」をこの日約3t出荷したという部分。一匹当たり500gとしても6,000匹を一日で出荷したことになるんですが、そんなにシラスウナギって今でも取れるんだろうか。絶滅危惧種と言われながらも、夏の土用の日を中心に年中食べられる「鰻」は、個人的には矛盾している行為だと思うんだけれど、それにわざわざブランドを作ってさらにビジネス拡大するというのもどうなんだろうか。鰻も、完全養殖に成功してサイクルが確立されつつ有るのかもしれないけれど、この技術を利用して雌鰻が多く入手出来るようになれば、産卵して受精卵をこれまでよりも多く確保することも可能になるだろうし、完全養殖技術確立にも貢献出来るんじゃ無いだろうか。まぁ、天然鰻の希少性はこれから高くなる事はあるだろうけど、養殖物でもいいから手軽に利用出来るようになれば嬉しいのですが。

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