2024年11月4日

スマートロック

最近の住宅でよく見かけるスマートロック型の電子錠。いちいち鍵を取りだして使用しなくてよいので楽だし便利だけれど、使用するボタンが固定されていると、汚れや経年劣化でキーが特定されて、そこから組合せを試して悪用されるという話。 

これ、同じ話をホテル等の貴重品入れの金庫でも以前から言われていますよね。クローゼットの中に設置されていることが多い、貴重品入れの小型の金庫も、ドアを閉じて4桁の数字を入力して「Close」を推すとロックされて、もう一度その4桁の数字を入力するとドアが開くもの。不特定多数の人が毎日利用するから、そんなにその時に使用されているキーなんて分からないだろうと思うのだけれど、悪意ある人だと事前にキートップを拭き取っておいて、宿泊客が利用した後で、指の脂が付いているキーを見極めて試してみる、みたいな事があるらしい。私は経験したことはありませんが、まぁ本当にやろうと思えば可能だとは思うけれど。

そう言う不届きなスタッフ対応もあるのか、数年前からこれまでの4桁数字入力方法以外に、手持のクレジットカードをスワイプさせてロック・アンロックするタイプも何度か遭遇しています。これはこれでよいアイデアだなと思うんですよね。個人的には、こちらの方法が普及して欲しい。流石にクレジットカードまで抜いて悪用することは難しいだろうし。将来的には、スマホの電子マネーでロック・アンロックとかでも良いなぁ。それならば、クレジットカード使用の時も、電磁ストライプのスワイプではなく、コンタクトレスでのロック・アンロックもサポートして欲しいけれど、流石にそこまで行くとコストアップで普及しないか。

同じような話は、ATMでの現金引き出しの時にも言える訳で、わざと対象者の後ろに並び直後に番号を特定して窃盗する、と言う事もあったみたいで、最近ではランダムに番号位置が変わる方式のものも出てきましたが、あれはあれで毎回異なる番号の位置を探さないといけないのでちょっとドタバタドギマギしてしまうのが難点かも。高齢者には不評でしょうね。利便性をとるか信頼性をとるかはなかなか難しいバランスなんだけれど、事生命に関わる話とか安全に関わる話になると、やはり信頼性を優先するべきだし、今後のスマートロックも変わっていくんでしょうね。

 

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