衆議院選挙で、与党の自公が過半数割れしたため、野党第一党の立憲民主党を中心に「野党が集まり政権交代を」と言うのだけれど、政治素人の自分でも感じるんですが、中には180度政策が違うような政党も居るのに、それでなんで政権運営出来ると思っているのか、という疑問。さらに言えば、政権交代と声高に以前から主張しているけれど、その政党の中の人材を見ると政権を任せられそうな人材も枯渇しているわけで、候補として登場するのは15年前の旧民主党政権誕生時の人達ばかり。そして、最も大きな問題は、衆議院では自公で過半数を下回ったけれど、参議院では自公与党が過半数を占めているわけで、そのねじれ状態が解消しないと円滑な政権運用も期待出来ない。確か旧民主党政権の後半になると、政権運営の酷さに参議院選挙で自公が逆転をして、ねじれ状態になったんじゃ無かったかな。
その旧民主党政権時代は、2009年の衆議院選挙で自民党:100議席 vs民主党: 300議席 位の大差の状態になったんですよね。確かその前の選挙では200議席 vs 200議席と拮抗していて、政権交代の機運が高まっていたこともあって、一気に「一度やらせてみよう」という事で雪崩現象が起こった結果。でも、と言う事は300人のうち100人はほぼ新人議員で政治の「せ」の字も知らないような議員ばかりで、実際政策よりも大衆受けするような政策をぶち上げて国民の関心を引くことに終始して、結果に何も出来ない状態で批判されるわけですが。今回も、100人位の議員数から1.5倍の150人位増えたのだけれど、それって前回の民主党政権交代時よりも人材は少ない状態。しかも、当時はそれなりに拮抗していたその前の数年もあるので、それなりに人も揃っていたと思うけれど、今の立憲民主党は過去の遺物ばかり残っているよう状態だし、それなりに志乃ある議員は外に出ていることもあるし、総合力としては当時の民主党の半分も無いんじゃ無いだろうか。と言う事は、今政権交代をしたら当時以上の悪夢が再来することになるなぁ...
首班使命の様子を見ていても、政治は自分達がやるからとにかく総理大臣に「野田」と入れてくれ、と言うような言い方で、それって以前の選挙戦で共産党と共闘しながら共産党は隠して票だけ貰う、のと同じような考え方に見えます。まぁ、実際そうなんだろうな。自分達が先頭に立つべきで、そのためには他党は我慢するなり追随することで満足することが当たり前位の事は考えているのかも。だから国民民主党とか維新の会当たりにも、あれだけ強く出て行けるんだろうなぁ。その当たりは彼らも良く理解しているから、立憲民主党を余り相手にしていなくて、ただ野党としては時には共闘も必要だからお付き合いしている様に見えますね。それは正しいと選択だと思う。野党がするべき事は、自分達が拾い上げていて与党では実現していない政策や要望を実現していくことなのだから、以下に与党を利用するかが大切で、野党同士で集まっても、それが200+200位の規模ならまだしも、今の200人にも届かない状態では無理だと思う。
一回目の投票では、それぞれ自党の党首・代表を記載して、上位二名の決戦投票では石破or野田いずれかを記載するか、白票を投票するかで、結果的に石破氏が首班使命されるんでしょうね。面白いのは、一回目の投票は過半数獲得が必要だけれど、二回目の決戦投票は「多数が当選」という事なので、過半数獲得が必須では無いこと。だから、国民民主党を筆頭に幾つかの野党が二回目の決戦投票でも自党の代表名を書くか白票にすれば、ベースが大きい与党が勝事になるんですね。ただに回目の決戦投票では、議長から「〇〇君と○○君のいずれかの氏名を記載」というような指導があるらしく、それ以外の氏名を記載することは「議会軽視」ともとられるらしい。その当たりをどう判断して、白票投票にするのか面子を最後まで優先するのか、その当たりで国民民主党のやる気というか本気度合いも分かるんじゃ無いだろうか。
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