各所に待ち時間があって時間が凝縮してなかった。つまりは生産性が低かったんですよね。現代は昔より生産性が上がっても賃金増えてないのが問題。/今ほどパソコン全盛期でなかった「24時間戦えますか時代」の仕事って今より楽だった? https://t.co/qhmGteWKad
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) October 21, 2024
佐々木俊尚氏が紹介している、「24時間戦えますか」の時代の回顧。 このCM、私も良く記憶して居るし、時任三郎氏が「24時間戦うサラリーマン」になって、黄色の背景とともに凄くインパクトのあったCM。調べてみたら1989年かあ。前年の1988年に初めて海外出張(=アメリカ)に行き、2回目の当初は「一つ位だから」という上司の言葉に騙されて、3ヶ月+3ヶ月の、延べ7ヶ月位行きっぱなしになった時のCMですね。時差が14時間位あったから、本当に日本の昼間の時にも仕事が振られてきたから、24時間仕事をしていたときでした。
当時の仕事は、フロリダにあった開発拠点で新しいパソコン開発のヘルプで行った時で、パソコン自体はその前に既にビジネスにも利用され始めた時代。まだ「高級品」の時でしたよねぇ。当時コンピューター化されていた企業では、パソコンよりはホストコンピューターを導入していて、そのホストの端末をパソコン代わりに使用していた頃。パソコンは、どちらかと言えばワープロとか表計算ソフト(1-2-3)の為に使用する事が多かったけれど、ホストコンピューターの端末代わりに回線エミュレーターカードを入れて、端末機とワープロを切り替えて使用する、何て言うことが始まった頃だと思う。当時のホスト端末は、大型コンピューター用の3270エミュレーターと、ミニコンピューター用の5250エミュレーターがあって、端末だとそれぞれ準備しないといけないのが、パソコンだとそれぞれのカードを挿入していれば、ソフトで切り替えて利用出来る、というメリットもありましたよね。当時はOSもMS-DOSの時代だったから、(Windows 2.0の時代で、3.0が出る前)、殆どハードウェアが仕事をしていた時代。
ノートブックパソコンは、この年に東芝のDynabookが登場したのかな。IBMがそれよりも大きい「IBM PC Covertible」を出していて、"Laptop"と言う言葉が生まれた頃でもありましたよねえ。まだまだパソコンが一般的になる以前の、本当に「黎明期」の時代で、多くの企業では紙ベースの仕事が行われていた時代。それでも、一応コンピューターの会社だったので、新入社員でも一人一台ホストコンピューターの端末が与えられて、朝出社するとそこにログインをして、自分宛のメールを確認して(これがまだ日本語かされていないので、全部英語 orz)、文章作成もホストコンピューター上のアプリでLaTexの前身となるタグ型ドキュメントアプリで作成していましたねぇ。そう言う意味では、全て「クラウド」で仕事をしていた時代。それでも、当時の会社は「残業は可能な限り少なく、有休消化優先、ワークライフバランスを大切に」と言っていたくらいの、まぁ先進的な会社だったけれど、如何せん仕事の相手の95%がアメリカ人だったから、当然のように毎日電話会議があって、結局夜夕食後は日付が変わるくらいまでそんな状態でしたから、24時間では無いけれど「18時間戦えますか」位の感じはあったなあ。
既に言われているけれど、パソコンとかデジタルデバイスにインターネットなどのインフラ整備されて、より便利に効率的に高機能なツールが使えるようになって、それで仕事が楽になるかと言われたら、楽になるところもあるけれど、それで空いた余裕は更に別の仕事で埋められるのはビジネスの性。元々うちの会社は「成果主義」というか、毎年業務の目標設定をして、その達成度で翌年の昇給率やボーナスの歩合なんかも決まっていたから、最近の一般的な動向の30年40年位先を行っていた気がする。その分、昔からそんな感じだったから、今は不感症みたいな感じになってしまっているのは悲しいけれど、でもそんな中でもそれだけ経験していれば、案外自分なりにペースを作って余裕を生み出して息抜きすることも、実は仕事の効率化には重要だという事は経験済み。それを「進化」というか「成長」というかなかなか悩ましい所だけれど、世の中の仕組みも変わるし色々やり方も変わっていく中で、「仕事が増える」というよりは「仕事の密度が濃くなる」という言い方の方が合っている気がします。だから極限まで凝縮すれば、24時間のうち4時間位で完了するかもしれないし、きしゃくしてだらだらしていれば、240時間合っても足りないかもしれない。「量」よりも「質」というか「内容」で仕事も選ぶし、評価もされる時台になれば、それぞれの人のやり方にあったモードでもっと満足感の高い仕事になるような気がします。
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