衆議院選挙が始まり、政党や立候補者のCMがYouTubeでも流れてくるんですが、その中で某野党の宣伝文句で「古い政治を終わらせるために、我が党へ投票を」みたいなセリフがあったんですよね。でも、その野党にしても、頼っているのは「政界の黒幕」的古参の有名な政治家だし、選挙戦術にしても、前回は某政党と候補者一般化までして集票して何とか候補者を当選させようという、ある意味「革新的」手法というか禁じ手に近い方法まで繰り出したのに、今回は基本政策の不一致という事で、共闘はほぼない様子。それって、別の言い方をすれば「古い手法に戻った」と言えるのでは。
同じ政党だったか、ちょっともう忘れてしまったけれど、「30年間の政治不信、経済低迷から脱却するために政権交代を」と言う言い方をしているんだけれど、その30年間の間の3.3年間は民主党政権だったはず。しかも、その政権の間には歴史的な円高になり、さらには株価も低迷してリーマンショック後の低迷からなかなか脱却できなかったことは事実。「自民党に一度お灸を据えよう」とメディアも野党も盛り上がり、その結果与野党逆転が生まれて(実際の投票数はそんなに差は無かった)、新しい政治が始まると期待した途端に、沖縄の問題は齟齬にして、日米関係は最悪になり、選挙前の「埋蔵金」なんて何もないから選挙前の公約は反故にされるし、お灸を据えるつもりの国民が逆にお灸を据えられてしまうことに。それが3年少し続くわけですからね。第二次安倍政権が始まったときの反動は凄かった気がします。
どこの政党にも大なり小なり問題は色々あるし、国の運営者として特に与党政党には厳しい目が向けられるべきだと思うし、その行動は慎重かつ信頼が得られるもので無ければならないと思う。でも、だから野党は何やっても許されるわけではなく、駄目なものは駄目。メディア等が何故かそう言う事は無視するような報道をするけれど、ネットが発達している現在では通用しないはなしだと思う。それに、野党と言えども国会で仕事をしている「政党・政治家集団」なのだから、国民のために結果を出すべきだと思うし、それが出来ないのは怠慢と言われても仕方ないと思う。さらに言えば、「政権交代」とか言うのであれば、それこそ明日からぱっと政権運営が任されても安心出来る位の公約なり意見なり行動をするべきだと思うのに、無責任な発言ばかりして自己満足出来れば良いという雰囲気しか感じない。特に実際に与党経験があるはずの立憲民主党の酷さは行かんともしがたい。それに対して、その血筋を同じく引いている国民民主党は、まだ現実的だと思うけれど不思議と国民の支持は薄いという矛盾。結局は国民の多くは「感覚」で政治を見ているという事なんだろうなぁ。
政治や政治家にも問題はあるけれど、それ以上に変に肩入れするメディアが一番の問題じゃ無いかなぁ。「裏金問題」だって、同じ事を野党議員がやっても「不記載・修正」で許されてしまうのは、やっぱりおかしいと思う。「裏金議員」として何十人もの議員がやり玉に挙がったけれど、結局検察の捜査で起訴されたのは確か2議員だけだったはず。それ以外の議員は、悪い事は悪いけれど、その後修正したりして収益を正したのだから、そこは今のルールの範囲では見逃される・許される範囲であれば、それは仕方ない。それを何度も繰り返したり、指摘されても再発するならば、そこは確信犯として問題視するべきだけれど。それって結局確定申告何かと同じ話ですよね。確定申告だって、意図的に税金を安くしようとして、それが見つかって指摘されても、修正申告すれば認められるのだから。所謂「裏金問題」でやるべきは、疑惑が指摘された議員を際限なく追及するのではなく、政治資金規正法をより厳密に適用するとか、さらに詳細化するとか、そういう所だと思う。パーティー券だけでなく、企業献金にしても、個人献金や寄付にしても、100%明瞭にすることが一番重要じゃないの?でも、そうすると困る政党があるから、そういう話にはしないのだと思う。それも、古い政治の手法だと思うなぁ。
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