2024年10月9日

レッスンズラーンド

佐々木俊尚氏が紹介している、元法相の河井氏による獄中日記的記事。確かに、刑罰のトップにいた法務大臣が、真逆な犯罪者として刑務所に召喚されるなんて言うのは、前代未聞だなと思いますが、記事の内容は非常に意味深い内容だと感じました。

この記事を読んでいて思い出したのは、アメリカのテレビ番組である企業の社長がアルバイトのフリをして現場で仕事をして、自社の問題点を認識する、というもの。会社や組織としての問題点や、真面目に仕事をしているのに評価されていない従業員や、あるいは自分の認識違いみたいなものを再発見して行く内容で、なかなか面白い。それと同じことを意図せずして経験したということでしょうね。

ちょっと気になったのは、外と隔絶されているのに社会とのつながりを求められるという矛盾。確かに、そうだよなぁと思うし、もともと社会とのつながりが疎遠な人がどうしても犯罪に走る傾向にあるだろうから、逆に何らかの形で社会に馴染むことを考えないと、結局は「堀の中のほうが居心地が良い」という話になりますよね。もう一つは、犯罪抑止のために厳罰化するだけが対策ではないという話。それも一理あるけれど、これはやはり犯罪の内容、軽犯罪と重犯罪ではやり方は違うだろうし難しい気がします。

こういう経験をして、それを改善するためにまた国会議員に戻ったら、結構今度は良い仕事をしてくれそうな気がする。会社でも、そういう経験からの新しい成長みたいなものは重視するわけですから、効果はあると思う反面、でも選挙では相手にされないだろうなぁという思いも。今は、自分の経験をいろいろな場所で講演しているようですが、そうやって認知されていけば、また国会に戻る機会もあるだろうし、次は良い仕事をしてくれるかも。似たような経験をした女性議員が野党にいるけれど、彼女は見た目と異なり仕事の麺ではライバル議員や与党議員からも評価されているようなんですが、でも国民からみたらちょっと攻撃的というか、そういうところを直してくれるともう少し与野党伯仲の中心議員として活躍できるんじゃないかな。いずれにしても、こういう経験則を活かして次の仕事につなげていくことは重要だと思うし、こういう稀有な経験をした人高こそ、その経験と学びと気付きを社会に還元してほしい。

 

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