石破総理が、能登半島の被災地を訪問したというニュース。私は組織体がしっかり較正されていて機能しているのであれば、別にわざわざ最高責任者が行く必要は無いと思うし、正直なところ「象徴的行動」以外の何物でも無いと思う。その分地元の負担も大きいわけですし。まぁ「仕事してます感」を出すだけと言ったら言いすぎかもしれないけれど、それに近い印象を毎回受けます。
またほぼ同時に、立憲民主党の野田代表も被災地を訪問して、対応の遅れを批判して居るみたいですが、場所は違うだろうけど復旧復興に忙しい現場としては、そんなことよりも今やらなきゃいけない仕事を優先したいところだろうなぁ。野党も「対策が遅れている」と政府を批判するのは良いけれど、遅れているところに自分達が乗り込んでいってさらに余計な仕事を増やしていると思わないのだろうか。こちらも「被災地に寄り添っています」という象徴的行動にしか見えない。
思うんですが、こういう場合は「与野党合同視察団」みたいな形で、一緒に行けば被災地の負担も少しは減るんじゃないの。そこで、与野党の代表者同士で必要な対策を話せば良いわけだし。ただ変に言質を取られて後々大変になっても困るだろうから、そこではフリーディスカッションにして、そこからでたものを本来の国会で精査整理して効果的な支援を提供する、と言う流れならば、より地元に必要な支援が届くんじゃ無いだろうか。野党としては、自分達の見せ場が減ると感じるかもしれないけれど、そんなことよりも実質的な支援の方が重要じゃないだろうか。それに、立憲民主党とか維新の会とか国民民主党とか、二大政党制とか政権奪還を言っている政党ならば、こういう時に与党以上の知見を見せることで国民の支持も増えると思うんだけど。
今回の能登地震、水害で「防災庁」の設置を石破氏は言っていて、今は外局として設置しようという案が有力らしい。ただ、毎月どこかで某かの自然災害が発生していることは事実だろうけど、今回の様な大規模なものは集中する場合もあるし、暫く安定為ている場合もあるわけで、その「危機が無い時にどの様な活動をするのか」という定義が難しいと思う。防衛省と同じで、万一の場合に備えて平和な時にこそ機材や人材を充実させたいけれど、そういう時にそう言う事を考えるのは不謹慎だみたいなことを長年言われてきたわけですからね。それに、自然災害対策として、例えば堤防とかそう言うものを作る事はいまでもやっているわけだし。まぁ、そういう組織毎の事業計画を横断的に管理して効率化するような組織はあっても良いと思うけれど、「屋上屋根を重ねる」 と言われても仕方ない気がする。「呉越同舟」という言葉の悪い意味ではなく良い意味での協力体制を、少なくともこの場所、この時だけでも実現して欲しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿