2024年10月1日

約束解散

 今日の臨時国会で第102代内閣総理大臣が決まり、自民党総裁の石橋が次の総理になること確定します。が、現時点ではまだ岸田総理な訳で、石橋は「自民党総裁だけれど、内閣の一員では無い」状態。それなのに、総理権限である「衆議院解散」を総理就任前から言ってしまい、しかも日程までほぼ確定させているというのは、ルール上どうなんだろうか。しかもこの人、総裁選前には「しっかりと論戦をしてから開催」と行っていたはずなのに、論戦どころか国会召集する前に決めちゃうなんて、朝令暮改のさらに前倒しの話じゃないのか。

新内閣の顔ぶれも徐々に出始めてきたけれど、安倍総理に対して憎しみレベルの批判をしていた村上氏が総務大臣になるらしくて、これでかなりの自民党議員が反発しているらしい。正直なところ、この議員さんに対して個人的にも品がないなぁと感じていた人で、なんで未だに自民党に残っているのか良く分からない人。それでも地元では人気があるらしくて、選挙をすれば当選はほぼ確実らしいし、今回総務大臣という「箔」が付いたら、ますます任期が確実な物になりそう。それとも、「被害担当艦」としての役割を期待しているのだろうか。それ以外の人事に関しても、論功行賞的選抜が多いとか、結局は身内で固めたとか言われているけれど、総裁選前に行っていたことと実際にやることが180度違うというのは今後の政権運営にも影響するんじゃ無いだろうか。

石橋は、地方回りを熱心にしていて、それ故に地方での人気が高いという事をよく言われるけれど、それって逆に言えば都市部での任期はそれ程でも無いと言う事ですよね。都市部と地方との人口比や選挙の時の動向など詳しい背景は分からないけれど、やはり人口数だけで無くメディア/SNS等での拡散範囲等を考えると、都市部でそれなりに実績が無いと全体のムードというか雰囲気は盛り上がらず、結局は「支持率低下」は変わらないのでは。確か岸田内閣誕生時には、支持率は60%位まで上がったと思うんですが、今回の場合は50%前後ぐらいじゃないだろうか。そこから、経済対策が直ぐに効果が出るとは思えないから、どんどんジリ貧になりそうな気がする。しもか、世の中は年末年始に掛かって、これまで以上に物価高に敏感になる時期だろうし。

今回の「解散手形」に対して、野党は一斉に批判しているけれど、でも日ごろ彼らは「政権交代」を言っているのだから、その切っ掛けになりそうな「開催総選挙」はウエルカムだといつも言える状態にしておくべきだと思うけどなぁ。今回10月に解散して選挙があれば、多分石橋氏へのご祝儀相場と、野田氏への手堅さへの期待感で五分五分になって、実は余り変わらない気がするんですがどうだろうか。刷新感の無い内閣に、刷新感の無い野党が対峙しても、国民からしたら「いつも見ている古くささ」しか感じない気がする。そう言う意味では、れいわとかの際物に近い政党が、若しかしたら今回は案外議席を伸ばすかも。最大多数の無党派層がどういう判断をするのか、興味深いですね。

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