2024年9月18日

何てたってアイドル

缶コーヒーBOSSの新しいTV-CMが始まり、今回はキョンキョン(小泉今日子)の名曲(迷曲?)の「何てたってアイドル」がフィーチャーされています。 

もろキョンキョン世代、もろキョンキョンファンだった自分には、今でもiPhoneに入っていて結構何度も聞いている曲の一つ。

キョンキョン役には女優の河合優実が演じて歌っているんだけれど、リアルキョンキョンを知っている世代としては、正直違和感を感じるしちょっと「なんか違う」感じが後味の悪さを感じるんですよねぇ... 一つ感じるのは、キョンキョンの声って、もう少し低くて結構太い感じだと思うんですよ。正直、そんなに音域が広いわけじゃないので、他の曲だと結構声が追いつかないところも感じるんだけど、この曲は音域内に収まっているのか彼女の曲の中では安心して聴ける曲だと思います。で、そんな声になれている人間なので、今回のCMで聞こえてくる声ってちょっと薄くて軽い感じがして、ちょっと違うな、と。

キョンキョンが「何てたってアイドル」を出したときには、彼女はすでに堂々たるアイドルだったし、この曲だって「アイドル無敵」みたいな感じのイメージで当時聞いていた記憶があります。一方で今回のCM版は、アイドルになりたいという若手歌手が、偶々プロデューサーの目に留まりメジャーデビューして受ける、みたいなストーリーだと思うんですよね。そう言う意味では、キョンキョンの歌にあったようなベテランみたいな貫禄感が無くて、ちょっとまだ未熟な若い声で歌わせるというのは、CMの中のストーリー的には正しいのかも。

今回のキョンキョンだけでなく、最近1980年代の曲が再びよく使われる様になった気がします。20年位前にも、当時の楽曲がCMとかカバーでよく使われたときがあって、その時はそれら楽曲がリリースされていたときに20代くらいで熱狂していた人達が、40代50代位になってそれなりに責任と権限を持って自分の仕事が出来るようになり、そこで昔の楽曲を採用したのかなと想像していたのですが、現在だとそういう人達はすでにリタイアしているようなタイミング。アメリカ等では、1980~90年代のJ-POPが「新鮮」に聞こえて人気が出ているけれど、今の世代もそういう印象を持っているんだろうか。TicktokとかSNSのBGMとして昔の時代の曲が採用されていて、そこからその時代を知らない世代にも受けているという話を聞いたけれど、となるとロイヤリティとかが低く設定されていて利用しやすさが、今の露出度アップに繋がったんだろうか。

最近は「アイドル」という言葉自体余り聞かなくなってきた気がします。アーティストとかクリエイターとかパフォーマーとか、最初からそんな言い方がされるから、だんだんと死語になりつつあったのが、今回のCMで再び「アイドル」なるキャラクターが再認識されて、新しいアイドルが誕生するのかも。ところで、「アイドル」は英語では「idol」何だけれど、同じ発音で「idle=なまけもの」という単語もあって、高校時代「○○君はクラスのアイドルだから」と女子達が持ち上げていて、「そうかなぁ」と思っていたら「Idol」ではなく「Idle」だったというオチを、懐かしく思いだしました(笑)。そっちの「アイドル」にならないように注意しよう > 自分

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