2024年9月9日

誰のための選挙演説

自民党の総裁選挙に続いて、立憲民主党の代表選挙は予想された4候補が出馬して、合同の会見なども開かれたようだけれど、その様子をニュースでチラ見して良く分からないのが、自分達の政党に関しての話よりも、少なくともその選挙ではほぼ関係の無い自民党に対してあれが悪いこれが悪いという話しをしていて、彼らは何と戦っているのか不思議。自民党の総裁選挙にも彼らが某関係して、場合によっては自民党総裁に当選できるような要素があるなら理解出来るんだけれど、自民党の不手際・不満なんて野党としては共通認識な訳だから、それを自分があそこが嫌だ、私はここが不満だと言ってもどうしようも無い話だと思うのに。

それよりも彼らが主張するべきは、自分達に投票してくれる党員や議員に対して、自分が代表になったれこれを実現するあれを改革して風通しを良くする、こういう政策を進めるような政党になると言うような、自分達の未来やこれまでの反省を言うべきだと思うのに、そういう話は殆ど聞こえてこない。ニュース映像なので、そういう部分はカットされているのかもしれないけれど、幾つかの報道を見てもそういう話は聞こえてこないから、多分彼らは「自民党批判が出来る人が代表に相応しい」みたいな尺度で投票行動を喚起しようとしているんでしょうね。結局、彼らが仮に与党となり政権を再び奪取しても、何も未来は感じられず以前の民主党の再来以前に酷い状態になるんだろうなぁと言う不安しか感じない。例えば党改革として、自分が代表になったら○○は指名するが、△△や□□といった役職は事前優先で決める、とかそういう話を野党支持者は本来は聞きたいんじゃ無いの。あるいは、今回は原発再開容認が多いみたいだけれど、代表になったら自公と協力して一刻も早く再稼働を実現し、電気料金を大幅に値下げして家計負担を軽減する、と言うようなことも期待している人は多いのでは。与党に組みするのは許さないという感情に配慮してか、与党と協力すれば自分達の希望する政策が実現出来ても、決してそう言う事はやりませんよね。あるいは、選挙も近いのだから共産党の協力はこうする、ああするとか言う話だって重要だろうし。

選挙と言えば、自民党立候補者の皆さんは国政選挙みたいな宣伝カーを仕立てて街頭遊説をしたり、何か突然輪島とか色々な施設視察をしたりとか、何か急に仕事しているぜアピールが始まったけれど、あれだっておかしい。宣伝カーなんて、殆どの回りに居る人にとっては総裁選に興味は有っても投票権はないのだから、正直どうでもいい話だと思うんですよね。それならばどこか会場を借りて、自民党党友を集めて候補者の後援会なり論戦する場を設ければ良い。ああいう街宣活動って、届出を出せば誰でも可能なのかもしれないけれど、私が野党の代表だったら「来る衆議院選挙の慈善活動にも誤解されるから止めるべき」くらいのことは言うと思うぞ。勿論、同じ事は自分達にも振って掛かる訳だからそこは痛し痒しだろうけど、わざわざ不特定多数がいる屋外とかで蓋然しなくても、しっかりと対象者だけ集められるホールとかの方が効率良いと思うなぁ。国政選挙とか、都知事選とかの場合は、回りを歩いている人達はほぼ有権者だろうから意味はあるけれど、こう言う限定的な組織体の選挙での街宣活動って意味があるんだろうか。マスコミが取り上げるからやっているだけなんじゃ無いの。それでも与党総裁の場合は、ほぼそのまま内閣総理大臣にもなるわけだから、その政策や考え方を知ることは今回の総裁選挙というよりは、その先の選挙の時の判断材料になるという事では、ある意味選挙の事前運動をしている意味はあるのか。 

どちらの場合も、外部から新しい人を連れてくるとか言うことは無く、同じ組織体の中で一緒に仕事をしている人間を選択するのだから、そんなに長い選挙期間って必要なんだろうか。議員は知っていても党員は知らないだろうと言われるかもしれないけれど、それも変な話でじゃあその人は何で知らない人のために政党に所属しようとしているのだろうか。まぁ、人数が多いから自分の応援する議員以外はよく知らないということはあるんだろうけど、それならそれで共通のフォーマットで選挙資料を作成して、それを党員には配布しても良いんじゃ無いの。で、それを見て質問したいことや疑問に関しては、オンラインで送ってくれたら回答するとか。それをどんどん公開して、重複するような質問をスクリーニングしていけば、そこからその人の政策だとか考え方もリサーチ出来るんじゃないか? そう言うものが与党で作れば、野党も同じフォーマットで作成して与党版と付け合わせれば自分達の政策も理解しやすいし、違いが分かることで野党に鞍替えする人も出るかもしれない。でも、ボロが出て実は野党と与党はそんなに違わないということが案外ばれてしまうかも。メディアも公に取り上げるんだったら、失礼な質問の返しが上手いとかそんなことよりも、そういう政策の比較とかこれまでの実績とか、そういう部分を取り上げてほしいですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿