2024年9月2日

24時間×1回=30分×48回

毎年放送される度に、色々物議を醸しているNTV系列の「24時間テレビ」。この週末に放送されて、やはり問題点、特にタレントのやす子が走る「100kmマラソン」には多くの指摘があったようですね。個人的には、天候悪化のために一般道路ではなく日産スタジアムを走ると聞いて「まてよ、400mトラック250周させるなんて、狂気の沙汰だぞ」と思うのですが、天候が回復したからか、途中から一般道路に出て走ったみたいだけれど、そこでもいろいろと問題点を指摘されていて、色々な意味で「限界」なんじゃ無いかと個人的には感じる番組。 

系列局での寄付金横領の問題が発覚して、日本テレビに対しては厳しい意見が多く生まれたけれど、結局それに対しての対策は「オンライン募金」という事らしい。100kmマラソンの画面端にQRコードが表示されて、そこからオンラインで募金が出来るとの事だけれど、それならば日本テレビの通常の放送時にも、そのQRコードを画面に出して恒常的に募金をつのるようにしても良いんじゃなと思うぞ。少し前に「SDGs月間(週間?)」とか行ってロゴとか表示していたように、そこをQRコードにして長く募集すれば、わざわざ100kmマラソンなんて言うイベントを作らなくても、それなりの募金が集まる気がするんだけれど。

その100kmマラソン。過去、問題無く完走した人もいるのだけれど、今回も足を挫いて(捻挫して?)、テービングで固めて最後は走りきったらしい。それって、収録中とかロケ中に転倒して骨折したとかいう「事故」と何が違うんだろうか。少し前にも、「ぐるナイ」のロケ中に同局のアナウンサーが海に転落して、指とか複雑骨折して暫く休養しているらしいけれど、マラソン中に捻挫した、あるいは骨折したみたいなことって、それと同じ話だと思うのに何故かマラソンだと美談として仕上げられて中継もそのまま継続させられて、別に怪我をしたことに対してのお咎めも無いというのは矛盾していると毎回思います。

今回、24時間放送されたうち、多分視聴していたのは15分も無いんじゃ無いかな。日曜日の朝、偶々チャンネルを付けたら志摩さんの料理コーナーでそれは観て、後は以前「オモウマい店」に登場した能登のお鮨屋さんのコーナーも少し観たかな。以前は、ヒロミのリフォームのコーナーも好きだったんだけれど、どんどん大がかりになりどう見ても専門家が入らないと駄目な規模や内容になるようになってからは、ちょっと興味が薄れてしまいました。いゃ、彼もそういう工作作業は好きだろうし凝り性なんだとは思うけれど、元々の「個人のリフォーム」の域を超えているものを見せられると、ちょっと興醒めしてしまう。解決出来ない社会問題に対して光を当てて、世間に喚起して解決策を考えさせるという意味では、こういう内容の番組も必要だと思うけれど、最初の頃のショック療法的な手法を続けて行く意味はあるんだろうか。こういう年に一回の「お祭り騒ぎ」ではなく、年間通して丁寧に継続して行くことが一番大切じゃ無いだろうか。24時間ぶっ通しの放送をしても、深夜帯は視聴率も低いだろうし。それよりは、30分番組にすれば48回放送すれば24時間になるわけで、それって毎週一回放送すれば良いわけですよね。今回は能登支援が一つのテーマだったようですが、それこそ日テレの人気番組が、月毎に色々な形で能登の状況を伝えたり支援をつのったりすることの方が、より実質的だと思うけどなぁ。「支援活動」が「イベント」になっている事に、抵抗感を感じるんだろうか。色々疑問や不信感を感じる、今年も24時間テレビでした。

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