2024年8月25日

40-40

まぁ、昨日このニュースを聞いた人間は100人いたら100人同じ事を重うと思うんですよよね、「大谷選手、スゲー」って(笑)。確かに凄い選手で、これまでのMLB日本人選手の枠を大きく越えたというか、MLBの規準すら越えている選手だとは思うけれど、こう言う劇的な場面で劇的なプレーが出来るのは、本人の実力は勿論だけれど、やはりその選手が「何か持っている」ものが全く次元が違うような気がします。

アメリカ人は結構記録が好きな国民性だと思うのは、いろいろなスポーツの年毎の記録を集めた「Almanac」と呼ばれる記録集が毎年更新されていて、それを放送局もDB化していて「この選手がヒットを打てば、MLB史上何十人目の記録」みたいなことを即座に解説したりします。NFL等では、そういう記録の紹介とともに、その記録が達成された時の映像も直ぐに放送されたりすることも多く、やはりテレビの放送権と共に成長したNFLはちょっと違うなと感じた次第。これ、日本で有名になったのは、映画「Backto The Future 2」で、未来へ行ったマーティが「Sports Almanac」アンティークのお店で見つけて購入してスポーツくじで一儲けしようと思ったら、それをビフに奪われて歴史が変わってしまったというストーリーで使われた物で、多分多くの日本人はアメリカにはそんなものが存在しているだと、自分も含めてあの映画で初めて知ったんじゃないだろうか。あの頃から日本の放送でも、何かトリビア的な記録照会が増えてきたような気がします。

今回大谷選手が達成した「40-40」は、年間で40盗塁と40本塁打以上を記録した選手の意味で、個人的には「なんで盗塁と本塁打の組合せなの?」と不思議。それでも、これまでMLB史上5人の選手しか達成していない記録で大谷選手が6人目と言われるで、やはり凄い記録なんだしそれだけ認識もされている記録なんだろうなと思います。その記録の価値以上に今回凄いと思うのは、達成する時にこれだけの要素を詰め込んでいる事で、これは多分MLB史上初めてじゃ無いだろうか。

  1. 40-40をMLB史上最速の試合数(確かこれまでの記録よりも20試合位早い)で達成
  2. 40盗塁、40本塁打を同一試合(ホームゲーム)で達成する
  3. 40本塁打がサヨナラホームラン
  4. しかも満塁ホームラン
  5. さらに9回満塁2死からの満塁ホームランという劇的な逆転サヨナラ劇
ホームラン後の手洗い歓迎の様子が動画にも出ているけれど、日本で言う「千両役者」を越えた「万両役者」「億両役者」とでも言っても足りないくらいの出来事だよなぁ。

MLBは残り30試合位で、今の大谷選手の調子であればMLB史上初の「50-50(50盗塁、50本塁打)」も計算上は可能らしい。個人的には、今年はナリーグ移籍後初のMVP獲得を目指してほしいので、50-50の達成もそうだけれど、やはり「三冠王」も狙ってほしい。今の所トップなのはホームラン数(40本、2位のオズナ選手は37本)で、打点では今回の満塁ホームランもあってか92点に上がり1位のオズナ選手(94点)に2点差まで追撃。厳しそうなのは打率で、これはトップのオズナ選手が.308で大谷選手は6位の.292。これをひっくり返すのはなかなか大変そう。ただ、三冠王は無理でもホームラン王と打点王を獲得して、打率は3割台に乗せることが出来れば、オズナ選手よりも有利になる気はするんですが。そのためには、ホームランだけでなくとにかくヒットを積み重ねて、その中でも得点が入る(打点が付く)タイムリーヒットを量産しないといけないけれど、かなり厳しいだろうなぁ。ただ大谷選手だけに、リーグ戦最後の試合で何かとてつもない記録を達成しそうな気もするんですが。リーグ戦終盤になると、プレイオフに向けて選手の起用方法も変わるだろうし、逆に記録を狙って打席に立って怪我でもされたら大変ですから、プレイオフ進出が確定したら場合によっては大谷選手の出番も減る可能性もあるし、なかなか難しいですよね、起用方法としては。それでも、今シーズンも何かやってくれそうな気がする。

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