2024年7月22日

バイデン撤退

民主党のバイデン大統領が、今年末に行われ再選を目指すアメリカ大統領選挙戦からの撤退を正式発表。もともと4年前に当選したときにも、その高齢が問題とされていて体力的にも精神的にもどうだろうかと言われていたのですが、ここ最近の言い間違いや勘違いの様子を見ると、世界で最も重要な判断をしなくてはならない存在として疑問であったことは事実。

気になるのは民主党の大統領候補として誰がでてくるのか、ということ。バイデン氏は副大統領のハリス氏を推しているようだけれど、決して評判は高くないし今のトランプ候補と比べてみると、既に迫力の時点で負けている気がするし。今の民主党の中でどういう候補が居るかは分からないけれど、ここはやはり高齢なトランプ氏に対抗するためには、若手の候補をぶつけるべきだと思う。但し、若手故選挙戦を戦い抜く資金などがあるかどうかは不明だけれど。それに、相当印象の強い候補者で無いと、今のトランプ氏に対抗できないことは事実。それに加えて、確かにトランプ氏の人気が高いことも事実だけれど、そのやり方というか行動に対して眉をひそめる人も多いだろうから、そういう中間相に近いところを取り込むためにも、経済にしても社会保障にしても外交にしても、きっちりと理詰めで話の出来る人が必要なのでは。ある意味、トランプ氏とは対極にあるような存在で無いと、これから挽回するのは無理だろうなぁ。

そのトランプ氏は、銃撃事件直後は「全国民が協力をして」とこれまでの論調を改めたけれど、やはり最近の様子を見ると徐々に自分よりにあの事件を利用してと言うか活用してきている様子が見られます。トランプ氏自身が言っているのでは無いと思うけれど、「神のご加護が、今自分がここに居る理由」みたいな形で、一緒の神格化を計っているのがアメリカらしいと言うか何というか。アメリカ社会を少しでも見てみると、キリスト教の存在が大きいんですよね。心の中では「実在するスーパーパワー」みたいな感じで捉えられているんじゃ無いだろうか。その辺、宗教に関しては大らかというか大雑把な日本人からすると、ちょっと理解するのが難しい背景の一つじゃないかと思います。日本でも間一髪危険を回避出来た時には「神様仏様」という言い方はするけれど、それは「運が良かった」事の比喩的言い方であり、アメリカ人のように「神の力で自分は生かされた」みたいな考えとは全く違う状態ですからね。逆に、それだけ生活の中に根付いているから、余りに神格化しすぎると拒絶反応を示す人も増えてくるだろうから、トランプ陣営としてもこれからはブレーキを掛けつつ、何となく仄めかすような感じで利用していくんじゃ無いだろうか。

仮にトランプ氏が返り咲いた場合、やはり一番残念なのは、その相手として安倍元総理がいないこと。岸田総理も、当時は外務大臣として仕事をしていたわけだから、相手のことは良く知っているだろうしどの様に対応したら良いかはそれなりに安倍氏からも伝授されているのかもしれないけれど、トランプ氏側からの信頼感と言う所ではどうだろうか。トランプ氏再登板となれば、日本だけで無くどこの国にとっても難しい対応になりそう。一方で、バイデン氏の代わり候補者は、全く新規の人間になると思われるから、これはこれで関係構築をゼロからしないといけない。しかも、これから候補者が決まるわけで、仮に逆転勝利をした場合は全く時間が無い状態から、アメリカの新政権と交渉しないといけない。二期目を目指す現役の大統領が、選挙戦の途中で撤退すること、1968年のジョンソン大統領以来56年振りとの事だけれど、これも大きな歴史の転回点になるのだろうか。何か、世界中が混沌とした社会へ進みたがっている気がしてなりません。 

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