東京都都知事選挙に関しては、まだ告示もされていないのに実質的に選挙戦が始まっていて、それに関しては個人的に思うところは色々あるのですが、そんな違和感の一つがこの蓮舫氏の明治神宮外苑改修問題に関して。 私は、老朽化している神宮球場や秩父宮ラグビー場が新規に整備されることは賛成なので、特に今言われている玉突き方式の整備には賛成意見。で、今回「神宮の森が無くなる」という事を蓮舫氏が言って、イコモスの石川理事と言う人と現地視察をしたらしいのですが、それに関して何か違和感を感じるですよね。「イコモスムと言えば、文化遺産などの評価をしている機関で、それなりに権威のある組織だと思うけれど、それが何故都内の有名な場所とは家は一施設に関して介入してくるのか不思議でした。
空に伸びていた幹は切られ、横に広がっていた枝も伐採。
— 蓮舫💙💛RENHO🇯🇵 (@renho_sha) June 8, 2024
東京オリパラのために建てられた新国立競技場建設にあわせ「移植」された木々は運搬の便のため「電柱」のように細く加工をされて植え替えられていました。
それは、本来の姿ではありませんでした。… pic.twitter.com/vXkUYpV6lv
もう一感じたのが、この話どこかで読んだ記憶があるなぁという薄らとした記憶。自分の記事にはまとめていなかったのだけれど、手元の資料というか記録を調べてみたら、1年くらい前にこちらの倉本圭造氏の記事(前編、後編)を読んで、神宮外苑問題の話と何故イコモスが関わってくるのか知った事を思いだしました。私もこの記事を読む前までは、昔から保存して残っているなら出来るだけ残した方がいいよなぁと言う漠然とした考えしかなかったのだけれど、この詳しい記事や東京都の関連情報等を見て、色々異論はあるんだろうけど、現状を出来るだけ維持しつつ、要求される設備の老朽化を刷新して、何よりも所有者である明治神宮がこれからもそれら環境(主に神宮内宮)を維持していける仕組みを作ることが一番重要で、それに一番沿った考え方が今の計画だと思うようになりました。
こういう経緯があるから、今回イコモスの理事が蓮舫氏に帯同して、彼らの考えを説明しているのだろうけど、肝心の蓮舫氏が、
空に伸びていた幹は切られ、横に広がっていた枝も伐採。
東京オリパラのために建てられた新国立競技場建設にあわせ「移植」された木々は運搬の便のため「電柱」のように細く加工をされて植え替えられていました。
と、木々の剪定や移植に関しての知識も無い中、一方的な説明を聞いてバイアスが掛かるんじゃないかという気もします。そのイコモスの石川理事という人もちょっと曰く付きの人らしいし。そもそも今回の神宮外苑開発にイコモスが反対しているのは、「ヘリテージアラート」なる、歴史的遺産を残すことに対しての警告という意味があるらしい。でも、神宮外苑の歴史を調べてみると、元々は明治天皇と昭憲皇太后を祀るために、1926年に奉献されたもので、確かに100年近い歴史はあるけれど「ヘリテージ」と聞いて一般的に想像するほど古いとは言えない気がします。というか素朴な疑問として、イコモスはこの件で反対するのならば、何故釧路湿原とか各地で増設されている太陽光発電施設に対してアラートを上げないのだろうか。明示神宮外苑は、人の手で作られた「自然」だから、有る程度変更されても人出で回復する事が期待出来るけれど、ああいう本当の自然環境は一度人工の物が入ってしまうと、それらを撤去したとしても回復までは長い時間がかかるし、場合によっては回復できない事も多いはず。
蓮舫氏のこういう行動は、選挙公示前の事前運動と言われているけれど、立候補表明したけれど実際に告示日に立候補するまでは「立候補者」ではないので、今の所事前運動に問われることはないらしい。ただ、このような状態がエスカレートして、実際に7月7日に立候補したとなると、それまでの行動も含めて判断されるのでどうなるか分からないらしい。それを意識してか、本人の口から出る発言も、数日前よりもぼかした言い方に変わってきているけれど、問題なのは周りの人間がもう都知事選前提で発言しているので、かえって墓穴を掘っている気がする。正直なところ、都知事選は「小池 vs 蓮舫」の対決に実質的になると思うけれど、「最低と最悪のどちらを選択するか」みたいな気がするのは気のせい(笑)。と言うか、現在も参議院議員なんだから、参議院議員としての仕事をしろよと小一時間。「いゃ、週末土日は自由だろう」と言われるかもしれないけれど、その土日も含めて参議院議員としての歳費は払われているわけだから、そこは二重帳簿担っている気がするなぁ。重複期間における参議院議員としての支出と都知事立候補者としての支出をそれぞれ出して欲しい。
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