昨日のお昼頃から午後にかけて、QRコード決済大手のPayPayに大規模障害が発生して、全国的に利用不能な状態が続いたとの事。PayPayの利用者数って6,000万人とかだったかなぁ、国内でもトップのQRコード決済だから、かなり影響は大きかったでしょうね。PayPayが使用出来なので、久し振りに現金払いをしたというコメントもテレビのインタビューで流れていたけれど、他の電子マネーで代替するとか幾つか回避策はあるだろうけど、大変な一日だったことは確か。
QRコード決済の場合、例えばお店側が決済端末を持たなくても、自店舗用のQRコードを発行(提示)して置けば、スマホ側のPayPayアプリが決済処理(「ユーザースキャン方式」)してくれるので、例えばフードトラックみたいな移動販売の時には便利でしょうね。FeliCaやNFC決済の場合は、専用端末の準備に手間と経費がかかるけれど、極端な話QRコードを印刷した紙を一枚準備すれば、電子決済対応になるわけですから。ただ、QRコード決済に限らず電子マネー決済はネット接続前提のシステムなので、今回の様に通信障害だとか、大規模災害発生時などはどうしても利用出来なくなる可能性も高く、そう言う意味では完全スタンドアローンな「現金」隠れた強さみたいなものは、まだ重要かなぁと感じます。
PayPayだと一応「オフラインモード」みたいな昨日もあるみたいだけれど、これはお店側でスキャン出る「ストアスキャン方式」が使えないと駄目らしい。例えば今回の様な場合、特別モードみたいな感じでアプリが自分の中で決済処理をして保管して、ネットワーク接続が回復したらそれをバーストモードで転送するみたいな事は出来ないだろうか。勿論、何らかの制限事項、例えば上限設定とか、通信が出来なくなってから何時間の間だけとか、色々設定して安全策を準備しないと決済会社側も溜まらないだろうけど。でも、FeliCaとかNFC決済の場合は、ネット接続が無くても利用出来たはずで(昔ANAの機内販売をEdyで購入した事がある)、その利便性みたいなところは何とか工夫してQRコード決済も対応が必要じゃないだろうか。
私自身QRコード決済は、使用するまでの手間(ステップ数)が嫌なので利用して居ないし利用使用とも思わないけれど、利用者にしても店舗側にしても、使い始めの敷居の低さと投資リソースの少なさは大きなメリットだと思います。そう言う意味で、自治体なんかにも多く利用されていて、決済手段としてかなり中心的な場所にあることも事実なのだから、PayPayとしても今回のトラブルの原因と対策はしっかり明らかにして速やかに適用して欲しい。それは、他のQRコード決済会社にとっても有益な情報になるはずですし。運営会社側の負担も課題になりすぎては問題だろうから、どの程度の塩梅にするか難しいけれど、例えば利用頻度等で信頼度をランク付けして、その程度によってオフライン利用額とか回数を決めるとか、それこそAIを利用して「信用たり得る利用」ならば通常通り利用出来るみたいな仕組みが必要かも。
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