2024年5月9日

デジタル監視社会

一月位前にネットに掲載されて話題(問題?)になった、横須賀に停泊中の「いずも」の甲板上空を通過したドローン映像はどうやら本物らしい。で、中国に居ると思われる投稿者は、この発表を受けて更なる映像を追加公開をして、煽っている状態(笑)。最近のドローンは、手のひらサイズの物でも高性能カメラを内蔵していたりするから、肉眼では分からないだろうし、それこそレーダーとか無線監視等でもして対策しないと無理じゃ無いかなぁ。

昔の「飛行物」は、基本小型の模型飛行機用のガソリンエンジンを動力にして飛んでいたから、結構エンジン音で気がつく物なんですよね。それが、最近のドローンは、特に小型の物はモーターで駆動しているから、本当に静か。ハイブリッド車がモーター走行していると、余りの静かさに接近していることが歩行者に伝わらないので、わざとエンジン音をスピーカーから流そうかという話が昔あったけれど、それこそ全てのドローンに「音姫」搭載を義務づけないとその存在を把握するのは難しい気がする。

飛行隊の探知というと「レーダー」を先ず思い浮かべるけれど、最近のドローンだとタバコの箱位のサイズでも十分実用になるから、レーダーでも探知するのは難しいんじゃ無いだろうか。反射面が名刺サイズ程度では厳しそう。ただし、近接距離用に工夫したら何かアイデアはあるのかな。例えば高出力でレーダー破を送信して、微少飛行隊でも探知できるようにするとか。ただそれだと出力が大きすぎて、周辺機器への影響も大きそう。あと、大型の鳥類なんかは誤認識しそうだし。

個人的に思いついたのは、「光学式」はどうだろうか。高解像度のカメラで360度周辺映像を撮影して、前後の映像の差をAIが監視して、鳥類とか雲の動きなどは無視するけれど、ドローンとか飛行機などは「注意対象」として警告するようなシステム。通常の映像は、1秒間に30フレームだけれど、もう少しコマを落としても高解像度広範囲の映像にしても、前後の映像差分の抽出は簡単じゃ無いだろうか。で、怪しい飛来物を見つけたら、高出力のレーダーを照射して更に確認するとか。と言うか、このエリアは元々ドローンの飛行禁止区域だったのだから、怪しい飛来物は問答無用で高出力波を照射して機能不全にしても良い気がする。もっとも、逆の言い方をすれば、飛行禁止区域にしているのに監視体制が不十分だったわけで、そこは反省して対応しないと。多分、同じような事をこの投稿者はまたやってくるだろうし、類似の愉快犯も出てくると思う。案外、今回の教訓が実戦で生かされたりして。 

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